平成10年第3回(6月)湯沢町議会定例会会議録(第1号)

                   平成10年第3回
               湯沢町議会定例会会議録 (第1日)
 

1 招集場所      湯沢町議会議場

2 開  会      平成10年6月10日  午前9時31分
3 出席議員
          1番  寺 本 一 郎      11番  樋 口 晴 雄
          2番  細 川 弘 美      12番  北 本 吉 治
          3番  高 野 栄 司      13番  高 橋 茂 雄
          4番  腰 越   忠      14番  半 沢 利 貞
          5番  柿 崎 直 治      15番  冨 沢   哲
          6番  高 野 軍 三      16番  中 村 昭一郎
          7番  岸 野 力 雄      17番  南 雲   賢
          8番  宮 田   學      18番  林   三 郎
          9番  長谷川 昭 次      19番  池 田   宏
         10番  黒 柳 敏 子      20番  山 本 邦 悦
4 欠席議員
   な し
5 地方自治法第121条の規定により説明のため会議に出席した者の氏名
  町      長  村 山 隆 征    助      役  池 田 祥 一
  収   入  役  南 雲 宗 雄    総 務  課 長  剱 持 善 治
  企 画 調 整 課長  南 雲   正    税 務  課 長  茂 木 三千夫
  住 民  課 長  田 村 正 孝    福 祉 保 健 課長  上 村 宣 之
  農 林  課 長  田 村   勇    観 光  課 長  中 村 乾 一
  建 設  課 長  岡 田 雅 充    下 水 道 課 長  腰 越   勉
  水 道 温 泉 課長  剱 持 誠 一    清 津 川 ダ ム  南 雲 宣 夫
                       対 策  室 長
  診 療 所 事 務長  樋 口 新 一    ロ ー プ ウ ェー  樋 口 俊 治
                       事 業  所 長
  学 校 教 育 課長  南 雲 重 次    社 会 教 育 課長  田 村 武 雄
  監 査  委 員  野 口 雅 男
6 本会議に職務のため出席した者の職氏名
                      議会事務局長   田 村 亨 一
                      次    長   坂 西 静 夫
                      書    記   本 田 千恵子
7 本会議に付した事件
                 別紙のとおり
8 議事日程
                 別紙のとおり


             議  事  の  経  過
 
発言者          発  言  の  要  旨
議  長   おはようございます。ただいまの出席議員は20人です。定足数に達して
      おりますので、これより平成10年第3回湯沢町議会定例会を開会します。
       会議に入る前に、南雲新収入役からごあいさつをお願いいたします。
       収入役。
収 入 役   おはようございます。
       私、3月の議会のこの席でお別れのごあいさつを申し上げたばかりでご
      ざいますが、その後議会の皆様の絶大なるご支持をいただきまして、この
      たび収入役を拝命いたしました。本当に身の引き締まる思いであります。
      生来非力でありますので、どこまでお役に立てるか心配でありますけれど
      も、とにかく精いっぱい勤務させていただきたいと思いますので、何とぞ
      よろしくご指導、ご鞭撻をお願い申し上げます。
       大変ありがとうございました。
議  長   ありがとうございました。
       それでは、これより本日の会議を開きます。
       
  日程第1     会議録署名議員の指名について
 
議  長   日程第1、会議録署名議員は、会議規則第119条の規定により、14番半
      沢利貞議員、15番冨沢哲議員を指名いたします。
 
  日程第2     会期の決定について
 
議  長   日程第2、会期の決定についてを議題といたします。
       本定例会の会期の決定前に日程の概要について事務局長に説明をさせま
      す。
       事務局長。
         ( 議会事務局長より日程表に基づき概要説明 )
議  長   お諮りをいたします。
       本定例会の会期は、局長説明のとおり、本日10日より12日までの3日間
      にしたいと思います。ご異議ございませんか。
              ( 異議なし )
議  長   異議なしと認めます。
       したがって、本定例会の会期は3日間に決定いたしました。
 
  日程第3  報告A第1号  議会会務報告について
 
議  長   日程第3、議会会務報告につきましては、お手元に配付の会務報告をも
      って報告にかえさせていただきますが、一つだけ去る平成8年に議会並び
      に執行部から陳情しておりました昔の姫川発電ですか、今の東京発電とい
      いますが、何とか川を戻してもらいたいということで陳情を重ねてきたわ
      けでございますが、5月の8日に東京発電の役員の方が来られまして、執
      行部並びに議会から私と冨沢建設常任委員長が出席をしまして、説明を聞
      きましたところ、毛渡沢と万太郎谷のダムから維持流量を放流すると、そ
      ういうことで魚がすめるようなことだけは保障するという報告がございま
      したが、役場の同意をもらって、建設省に今書類を出しているところで、
      その契約が成り立ってこれが確定するわけでございますが、明るいニュー
      スでございますので、ご報告しておきます。非常にありがたいことだと思
      っております。
       次に、閉会中の各常任委員会及び特別委員会の会務報告を順次求めます。
 
  日程第4  報告A第2号  議会運営委員会会務報告について
 
議  長   議会運営委員長。
       8番宮田學議員。
宮  田   それでは、議会運営委員会の審査報告を申し上げます。
      去る6月5日午前9時30分から10時30分の間、議会運営委員会を開いて、
      第3回定例会の運営について審査、協議をいたしました。会期はただいま
      決定いただきましたように、6月10日から12日の3日間、以下内容につい
      ては書いてございますので、日程については先ほど事務局長の説明したと
      おりでございますので、よろしくお願いします。
       なお、今回一般質問が16名と非常に人数が多いこともございまして、会
      務報告等は、書いてあることは省略して、重要事項についてひとつ報告願
      いたいと思いますし、なお時間延長もあると思いますが、よろしくお願い
      したいと思います。
       以上です。
議  長   ご苦労さまでした。
 
  日程第5  報告A第3号  総務文教常任委員会会務報告について
 
議  長   総務文教常任委員長。
       16番中村昭一郎議員。
中  村   総務文教常任委員会の閉会中の事務調査について報告申し上げますが、
      皆さんのお手元に報告書が配付されております。それに書いてあるもので
      すが、二、三申し上げたいと思うのですが、今回の補正の内容であります
      が、収入が2億3,008万2,000円、それから財源の内容というのは、財調か
      らの繰り入れであります。それが財源内容になっております。主な支出で
      は、公民館、庁舎、それから中学校にエレベーターを設置すると、これが
      合計で1億6,200万と、こういう内容になっております。それから、いま
      一つだけ申し上げますが、診療所の問題でありますが、2月の14日に自治
      医科大学の小林助教授が来町いたしまして、これから保健、医療、福祉に
      ついていろいろと懇談をしたいというような提案がありまして、4月の
      10日に町側から町長以下関係の皆さん、それから大学側からは近隣の自治
      医大出身の先生が何人かおりますが、4月の10日には6人の方がおいでに
      なっておりますが、いろいろ懇談をしたと。以後、5月の15日、それから
      5月の25日、都合4回いろいろ懇談をしております。5月15日に一応保健、
      医療、福祉と、その基本構想の調査研究を依頼したということで、その予
      算が850万円計上されております。
       簡単でありますが、これで報告にかえさせていただきます。
議  長   ご苦労さまでした。
 
  日程第6  報告A第4号  建設常任委員会会務報告について
 
議  長   建設常任委員長。
       冨沢議員。
冨  沢   閉会中の審査の報告を申し上げます。
       議運の委員長も申し上げましたとおり、記載内容については省略をいた
      します。注釈を加える点を二、三申し上げておきますが、先般町長の方か
      ら報告がありました17号の塩沢湯沢間のバイパスの関係でありますが、こ
      れは民間の意見を入れて設計をしていくということでありますが、大体
      20名程度の委員を出しまして、20名でありますが、そこには県とか国とか
      の方も入りますので、両町からは6名ないし7名ぐらいの関係者を入れて
      会議を進めていくという内容でございます。
       それから、今回条例が出ております区画整理の関係の条例の廃止、これ
      は長いことかかりましたが、現在の町並みが完成をいたしまして、非常に
      大変苦労があったことと思います。その点について敬意を表したいと思い
      ます。あと、審議委員については、砂防、土木、それから建築士会、それ
      ぞれ役職の交代によりまして、今回この議会に出されます。
       あと、三俣のスノーシェッドの関係ですが、入札がちょうど委員会の日
      でありましたので、まだ私は伺っておりませんが、請負代金とか請負業者
      等がまだ明確でない状況で、こういう仕事を発注されますという内容だけ
      を伺っております。これは本会議で審議をしたいと思います。
       下水道の関係でありますが、委員の中から指摘をされますのは、各戸か
      らの排水といいましょうか、個人負担分になるわけですが、非常に金額が
      高いと、割高であるというようなことが大分委員の方から、あるいは町民
      から言われておるということであります。これは一時、基準といいましょ
      うか、メーター幾らみたいな基準みたいなものがあったのだそうですが、
      独禁法かかわり合いということで、一応廃止をしましたが、何となくまだ
      その基準が適用されているのではないかと、これらについては2社以上の
      見積もりをとるか、あるいはいろいろ問題があるようであれば下水道課で
      指導するということのようでございます。
       あと、それから第2処理場の話が今出ておりますが、これはまだ面積の
      算出が出ないと処理場の規模が出ません。処理場の規模が出ないと土地の
      面積等も出てまいりませんので、場所、用地の関係、あるいはルートの問
      題もそうでありますが、これからということになります。
       それから、これは今世間で言われておりまして、下水道の補助金が2億
      とか3億とか来たのを町が断ったではないかと、この仕事のないときにと
      いうような話が出ておりまして、委員会でもちょっと問題になりましたが、
      確かに1億円ぐらいの話があったのだそうでありますが、現在処理場関係
      で非常に大きな起債と補助金をもらって仕事をしてございます。そんな関
      係で、今例年来る予算の中でかなり膨らんだ状況があります。これは将来
      の起債償還とか云々の問題で、ある程度平均した起債関係をしていかない
      とまずいということやら、あるいは補助残の関係が非常に多額に上ってき
      ているということで、この処理場関係がある程度ことしぐらいで終わりま
      すので、その後は積極的に管を進めていきたいというような執行部からの
      答弁でございました。あと大きなことは特にないと思います。
       あと、温泉の関係でありますが、会員を発行して今町民が利用している
      わけですが、それの部落別なものが報告をされたりしておりますけれども、
      全体で39.3%の会員申し込みがございます。非常にばらつきがありまして、
      諏訪あたりですと70%近い数字でありますし、ちょっと温泉から遠いとこ
      ろになりますと十数%という格好になってございます。これによって温泉
      がどれだけどの辺にどう恩恵を与えているかという状況がよくわかるわけ
      であります。温泉事業の関係についても話題が及びまして、温泉事業の関
      係も、源泉者あるいは利用者、町が中に入って今企業会計でやっておるわ
      けでありますが、これはやはりもうある時期になったら事業協同組合的に
      役場から手を離すべきではないかというような意見も出てございます。
       あと、企画調整課の関係では、各委員会でそれぞれ説明をされたようで
      ありますので、中高層建築物の指導要綱の見直しについては委員長が報告
      なさると思いますので、私の方からは省略をしておきます。
       以上です。
議  長   ご苦労さまでした。
 
  日程第7  報告A第5号  産業企業常任委員会会務報告について
 
議  長   産業企業委員長。
       9番長谷川昭次議員。
長 谷 川   それでは、産業企業常任委員会の閉会中の会務報告をいたします。
       内容については記載のとおりであります。二、三報告がありますので、
      お願いしたいと思います。
       まず、農林課関係でありますが、平成10年度の緊急生産調整の実施状況
      でありますが、いわゆる減反であります。現在のところ湯沢町に課せられ
      た生産調整目標面積が67.35というような面積でありますが、今現在総実
      施面積が61.14と、達成率が91.61%となっております。なお、今現在5町
      歩ほど足らないわけでありますが、これについては一昨日ですか、8日か
      ら現地確認をしまして、何とかこの目標面積に達するよう、今現地確認を
      しているところであります。なお、これに付随しまして、中山間地総合整
      備事業の件でありますが、これが5月の14日付で県の方から、調査だけし
      てもいいですよというような内容で実施計画の作成ということで1,000万
      ほど予算がつきまして、承認されたわけでありますが、もちろん生産調整
      が100%達成しない場合、どういう結果が出るかという部分につきまして
      は、執行部の政治的判断もこれは含まれてくるというふうに考えておりま
      す。
       また、補正関係でありますが、いよいよ旭原花の郷に登り窯のオープン
      というようなことで、今年度窯を築造したいというような内容の補正であ
      ります。
       ロープウェー事業所でありますが、ここに記載しましたが、ことしは5
      月の4日の日でありますが、大型連休のときでありますが、5,506人とい
      うことで、過去最高の入り込みを記録したそうであります。今入場者は順
      調であります。
       布場スキー場の再開発の問題でありますが、ようやく地元と意見の一致
      を見まして、今のところ第4リフト、ペアリフトでありますが、それを今
      のシングルのダブルリフトの方に持ってきまして、そこにかけかえをした
      いという内容であります。なお、そこに中間おり場をつくりまして、初心
      者でも滑れると、リフトにも乗れるというようなことで今計画をして、実
      際、局の方にも申請業務がございますので、そういった関係を今やってい
      るところであります。また、町長の行政報告にもありますが、山ろく売店
      の、いわゆる今まで事務所を使っていたところでありますが、今6月中に
      はここを売店に改造したいというような内容であります。
       以上、会務報告といたします。
議  長   ご苦労さまでした。
 
  日程第8  報告A第6号  清津川ダム対策特別委員会会務報告について
 
議  長   清津川ダム対策特別委員長。
       林三郎さん、お願いします。
  林     おはようございます。大変にお見苦しい格好で恐縮ですが、お許しいた
      だきたいと思います。
       清津川ダム対策に関しましては、町長は3期目の行政に当たりまして、
      本問題に対して取り組みが非常に活発になり、私ども議会議員としても大
      変喜ばしい点であると思っております。国、県あるいは地元住民団体との
      関係が一番大事でありますが、最初にその地元住民団体関係との取り組み、
      交渉等は非常に柔らかく、気をそらさないような対応をして、執行部とし
      ては高く評価をするものであります。
       なお、本休会中の委員会会務については、町長執行部の招集による会が
      ほとんどでありますが、特別委員会といたしましても執行部の意を体して
      一生懸命取り組んでまいりまして、大分明るい方向に取りまとめ結果が出
      るのではないかと思うわけでありますが、今後とも執行部の熱意のほどを
      お願いいたしておくわけであります。
       会議の実行内容につきましては、4回記録いたしておりますが、これも
      前者の報告に倣いまして、文書をもって代替をしていただき、割愛させて
      いただきますが、よろしくお願いいたします。
       なお、議会といたしましても熱意を持って本問題に取り組み、将来の湯
      沢の町の基礎づくりに役立てていただきたいということをお願いいたしま
      して、まことに簡略ですが、特別委員会の会務報告とさせていただきます。
       ありがとうございました。
      ( 議長、修正動議出したいのですがの声あり )
議  長   今報告なので、修正案とか、それはできないでしょう。
       大変ご苦労さまでした。
 
  日程第9  報告A第7号  広報対策特別委員会会務報告について
 
議  長   広報対策特別委員長。
       黒柳議員、10番。
黒  柳   広報対策特別委員会の報告をさせていただきます。
       委員会については、3回行いまして、4月19日に発行いたしました。
       以下、記載のとおりでございますので、以上報告を終わります。
議  長   ご苦労さまでした。
       以上で委員長の会務報告が終わりました。
 
  日程第10  報告A第8号  マンションのホテル化対策特別委員会調査報告に                 ついて
 
議  長   池田委員長の報告を求めます。
       19番。
池  田   それでは閉会中の会務報告を行います。
       簡単にという議会運営委員長のお話がございましたが、傍聴もいらっし
      ゃっておりますので、一応委員長報告を朗読させていただきます。
       マンションのホテル化対策特別委員会調査報告。
       エンゼルグランディアより722室のマンションのうち69室345名をホテル
      に用途変更したいので同意をいただきたい。また、以後の計画については
      地域と話し合って進めたいし、料金の設定については地域の営業者に迷惑
      はかけないと地元中里観光協会に申し入れがあり、中里観光協会では協議
      の結果、地域のグレードアップも図られ、また宿泊客のニーズにもこたえ
      られるので、この程度の変更なら民宿への影響もないのではないかと信頼
      をして、同意をしました。しかし、その後、地元の同意を得ずして、さら
      に345室がホテルに変更され、合わせて394室、収容数2,010人の大規模収
      容となって、地元宿泊業界に大きく圧迫を与えている。
       また、赤岩堰へ排水の放流の同意についても多くの疑義があるし、中里
      3区地区民の営業者は信頼をし同意をしたのであるのに、その信義を踏み
      にじったこの行為は、怒りこそあれ容認できるものではなく、スキーなど
      宿泊産業を基幹としている我が町の執行部、議会ともにこのようなことが
      連鎖とならない今後のためにも、当初の69室に戻していただくよう強く対
      応願いたいとして、中里ホテルエンゼルグランディア問題対策委員長、高
      橋良和氏ほか1名が平成9年6月17日の議会に請願の提出がありました。
      議会は全員の賛成で採択をして、特別委員会を設置して審査を行うことに
      なりました。
       それにより特別委員会は両者ほか4者の事情聴取も含めて15回の回を重
      ね、慎重に審査を行いました。あくまでも当初の69室に戻すべきであると
      する地元対策委員会と、それが容認できないとするエンゼルグランディア
      側との溝は深く、前例を探るにも例がなく困窮しました。
       請願の趣旨である宿泊業界へのダメージは関係町村の生活基盤を揺さぶ
      る様相もあり、我が町としても観光の基幹産業であることから、特別委員
      会では当初の69室に戻すことや、赤岩堰への放流は妥当かなど真剣に審査
      をいたしました。しかし、エンゼルグランディアが行った行為は、道義的
      には問題があるとしながらも、法的には許認可をクリアしており、また赤
      岩堰放流もその河川が地域特定のものではないことから、諸条件を備えて
      いれば、これを阻止することはできないとなりました。
       このような審査状況から、この問題は両者が今までの膠着状態を破って、
      一つのテーブルに着いて話し合いを行っていただくことが最も大切、重要
      であるとした協議がなされて、正副委員長ほか1名をもって地元対策委員
      会及びエンゼルグランディア側に対応したところ、両者ともこのことを聞
      き入れていただき、9年11月28日に両者がテーブルに着くことができまし
      た。そして、エンゼルグランディア側より、このたびは手違いから大変に
      ご迷惑をかけましたが、今後は皆様とともに仲よくやっていくよう努力す
      るので、よろしくお願いをいたしますとのあいさつに対して、地元対策委
      員会より、これからはテーブルを両者で囲んで、問題等の解決をしていき
      たいので、よろしくお願いをいたしますと、両者からあいさつがありまし
      た。地元の対策委員会より提出された請願の趣旨は解決することができな
      かったが、膠着状態が続いていた両者が特別委員会の仲介でテーブルに着
      いて話し合いができることになった意義は大きく、この問題の溝を両者が
      話し合いのテーブルで必ず埋めてくれるものと信頼をするものでありま
      す。
       また、当特別委員会は、建設を重点としてつくられた中高層建築物指導
      要綱の不備について協議をなし、マンション等がホテルに用途変更する場
      合は、周辺住民、近隣関係者の同意を得るものとして、指導要綱の強化を
      図ることを協議し、施行の準備をしました。今後も従来からの町民の生活
      や営業が守られながら共存共栄をしていくことが最大に必要と思われま
      す。
       最後に、この問題にかかわりのある交通問題として、中里スキー場線の
      早期開通とエンゼルグランディアからの寄附金1億2,000万円が交通路の
      橋のかけかえになることを願うものであります。
       4回の中間報告とこの最終報告をもって、当委員会の審査を終結いたし
      ます。
       以上、報告終わります。
議  長   池田特別委員長の報告が終わりました。
       これから委員長報告に対する質疑を行います。質疑はございませんか。
              ( な し )
議  長   それではご苦労さまでございました。
       これで質疑を終わりまして、これからマンションのホテル化対策特別委
      員会調査報告の件を採決をいたします。
       本件は、お手元に配りました委員会報告書のとおり決定することに賛成
      の方は起立をお願いいたします。
              ( 起立全員 )
議  長   起立全員で委員長報告のとおり決定しました。
       したがって、マンションのホテル化対策特別委員会の調査の件は以上で
      終結をいたします。
 
  日程第10  報告B第1号  行政報告
 
議  長   町長に求めます。
       町長。
町  長   おはようございます。
       本日より平成10年6月定例議会を開催することといたしました。ご多用
      中のことと存じますが、よろしくご審議を賜り、ご決定をいただきたくお
      願い申し上げます。
       今シーズンのスキー客の入り込み総数は611万7,000人で、対前シーズン
      比の91.6%にとどまりました。減少の要因は、不景気の上に少雪というダ
      ブルパンチに見舞われましたことに尽きると思います。特に年末年始の書
      き入れどきに、雪がないため幾つかのスキー場では滑走ができない状態が
      発生しました。
       こうした中で、高所にあるスキー場は善戦し、ガーラスキー場は対前シ
      ーズン比で113.6%、苗場スキー場は103.2%、田代スキー場は97%、かぐ
      ら・三俣スキー場は98.8%、土樽スキー場は119.3%、湯沢高原スキー場
      で92.5%となっております。年末年始に営業ができなかったスキー場は、
      対前シーズン比で60%台から80%台にとどまりました。
       また、平成9年度の観光客の入り込みについては、前年度に対して55万
      6,000人の減で、総数858万1,000人、対前年度比92.9%でした。減少の原
      因は、2年続きの異常少雪によるスキー客の減少が主な原因です。しかし
      ながら、フィッシングパーク、登山等の冬季シーズン以外の入り込みは、
      幸いなことに増加傾向にあります。目的別では次のとおりでございまして、
      表をごらんいただければと、このように考えております。
       こうした状況に対処するため、平成9年度異常少雪緊急対策資金融資制
      度を創設したところ、次のような融資実績がありました。融資件数92件、
      内訳は、旅館業62件、その他30件で、融資金額は3億7,990万円となって
      おります。
       次に、平成元年度より整備を進めてきました緑豊かな自然が楽しめる「山
      鳥原公園」が4月29日オープンしました。総事業費5億8,500万円、面積96ヘ
      クタールで、管理棟、駐車場、遊歩道、石畳の道、テニスコート、あづま
      や、便所、山野草園等を整備いたしました。渓流釣り場は7月1日オープ
      ンの予定となっています。5月18日付の新潟日報で本公園が紹介された後
      に問い合わせが多数ありました。今後この施設が多くの方々に周知されれ
      ば、来園者数の増加につながるものと思われます。
       4月29日みどりの日に第6回「花まつり・ゆざわ」が中央公園において、
      湯沢町と各団体各位の共催で開催されました。6,000人の町内外者で大変
      な盛況であり、緑化を中心とする潤いあるまちづくりの促進啓発が図られ
      たものと思います。
       農政関係につきましては、国の「新たな米政策」で平成10年度から2年
      間実施される緊急生産調整対策は、生産調整始まって以来の最大規模の転
      作面積の取り組みであり、大変厳しい状況であります。農家の皆様のご協
      力をいただき、5月末日現在、生産調整の達成状況は、目標面積66.73ヘ
      クタールに対し、申請面積61.14ヘクタールで、達成率91.6%の状況であ
      りますが、これから確認作業等により目標達成に努力してまいりたいと思
      います。
       次に、平成9年度より、国、県に要望してまいりました「中山間地域総
      合整備事業」につきまして、5月14日付で北陸農政局長より実施計画の承
      認通知をいただき、本年度に調査費がつくことになりました。これからは、
      実施計画作成から県が事業主体となって取り組むことになります。
       旭原花の郷「陶芸工房」につきましては、本議会に旭原花の郷陶芸工房
      設置条例をお願いいたしておりますが、6月中旬の事業開設に向けて諸準
      備を進めているところであります。
       南魚沼福祉会が建設中の特別養護老人ホーム「ゆのさと園」につきまし
      ては、平成9年度分の工事は順調に進み、去る4月24日に県の検査を受け
      たところであります。本年度分は、予想より早く4月8日付で内示があり
      ましたので、4月23日から工事を再開しました。工事の竣工は8月10日と
      なっていますが、その後備品類の搬入や諸準備、検収を行いまして、10月
      1日を開園予定としております。なお、今月20日には職員採用試験が行わ
      れます。
       清津川ダム問題につきましては、平成9年10月に地元ダム対策協議会よ
      り実施計画調査について了解をいただきました。また、平成10年3月議会
      におきましては、実施計画調査促進決議案が満場一致で採択されましたの
      で、町、議会ダム対策協議会、地元ダム対策協議会の3者で関係機関に要
      望活動を展開してまいりました。4月16日には、北陸地方建設局河川部長
      並びに新潟県知事に対し、また5月12日には、建設省河川局長等にそれぞ
      れ早期解決に向けて実施計画予算の増額計上をお願いし、前向きな取り組
      みをお約束いただいてまいりました。
       これらの要望活動とあわせて、地元ダム対策協議会の委員30名と三者懇
      談会メンバーとで話し合いの場を設け、意思の疎通を図っているところで
      あります。公共事業の中でも特にダムをめぐる情勢はまことに厳しいとこ
      ろでありますが、長引いているダム問題の解決に向けてさらに努力を続け
      てまいりたいと考えているところであります。
       町営共同浴場の平成9年度の入場者数は37万3,227人で、対前年度比99%
      となりましたが、二居共同浴場が平成8年7月オープンのため、他の4施
      設だけの対前年比では93%となり、湯沢全体の入り込み客数の減少が影響
      しているものと思われます。3月は4万1,844人で、対前年比85%、4月
      は2万6,957人で、対前年比92%であり、ゴールデンウイークの11日間の
      入場者数は1万1,785人で、前年は10日間で1万1,683人でありました。
       次に、平成7年9月20日、原告寺本総業より東京地方裁判所民事部に訴
      状が出されました町営浴場建設運営差止等請求事件につきましては、栃倉
      弁護士を訴訟代理とし、地元建設委員会の性格、建設場所の非合理性、原
      告浴場への営業妨害等の問題について争ってきましたが、平成9年12月
      24日付で原告側から東京地方裁判所民事部第36部に取下書が提出され和解
      となりました。おくればせながらご報告申し上げます。
       平成9年度のロープウェーの乗客数につきましては、年間35万6,210人
      で、前年対比103.4%となり、乗車券収入につきましては初めて3億円を
      超えました。5月から11月の夏期営業では、乗客数が24万8,097人と伸び
      てきており、湯沢高原アルプの里の知名度が高まっております。また、本
      年度につきましては、ゴールデンウイークの5月4日に5,506人とこの時
      期では開業以来最高の入り込みで、4月29日から5月5日までの7日間に
      1万1,818人を記録し、前年対比139.3%となり、順調なスタートを切るこ
      とができました。
       事務室の移転及び売店の売り場面積拡張につきましては、事務室は体育
      館隣の一番奥に移転いたしました。また、これまでの事務室は売店に改装
      して、売り場面積は従来の4倍となります。7月上旬のオープンに向けて
      工事を進めており、今後の売り上げ増に期待しているところです。
       湯沢高原レストランアルピナと山頂売店の営業委託業者につきまして
      は、佐渡汽船グループ新潟県観光物産bに決定し、4月25日から営業を開
      始いたしました。同社は営業分野も幅広く、経験も豊富ですので、湯沢高
      原の特性を生かしたメニュー提供等をしていただけると思います。
       診療所医師派遣要望等につきましては、去る4月10日に自治医大出身医
      師と懇談会を行いました。また、5月15日には、自治医科大学へ診療所長
      及び事務長と同行して、再度要請を行ってまいりました。そして、5月26日
      には、社団法人地域医療振興協会理事長ほかが来町され、さらにお願い申
      し上げた次第であります。今後も努力してまいる所存であります。
       今議会に提案いたしました案件は、報告2件、人事の同意案件3件、条
      例改正等5件、補正予算4件、工事請負契約の締結1件の計15件でありま
      す。
       報告事項のうち平成9年度一般会計繰越明許費繰越計算書につきまして
      は、特別養護老人ホーム「ゆのさと園」建設事業負担金3,136万8,000円の
      うち1,771万4,000円を次年度に繰り越しするものであります。
       同意案件は、固定資産評価審査委員会委員の選任、都市計画審議会委員
      の委嘱の同意、教育委員会委員の任命の同意であります。上程の際にご説
      明申し上げますので、よろしくお願い申し上げます。
       次に、条例改正等につきましては、湯沢町国民健康保険税条例の一部を
      改正する条例の制定では、国民健康保険税の賦課に伴う税率の改正であり
      ます。湯沢町妊産婦及び乳児の医療費助成に関する条例等の一部改正する
      条例の制定は、条項の改正と名称の変更であります。旭原花の郷陶芸工房
      設置条例の制定は、事業開設に伴う条例の制定であります。湯沢都市計画
      駅前土地区画整理事業施行条例を廃止する条例の制定は、駅前土地区画整
      理事業最終工程の精算金分割徴収が終了し、すべての条文が不要となった
      ためであります。湯沢水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条
      例の制定は、西土樽簡易水道1日最大給水量の改正であります。
       次に、補正予算の概要を申し上げます。平成10年度一般会計補正予算で
      は、2億3,008万2,000円を追加し、総額88億6,008万2,000円とするもので
      あります。主な補正は、歳入では、特別減税に伴う町民税3,035万9,000円
      の減額、国庫補助金607万6,000円の増額、基金繰入金2億5,248万5,000円
      の増額であります。歳出では、4月の人事異動による各款内における給与
      費の調整、総務費の役場庁舎昇降機設置費等で8,240万円の増額、残土処
      理用地のための測量及び返還補償料660万円の増額、電源地域産業育成支
      援事業807万3,000円の増額です。土木費では、道路改良費等で1,130万円、
      一之沢墓地公園用地購入費で2,056万3,000円の増額です。教育費では、湯
      沢中学校に昇降機設置費3,400万円、公民館にもエレベーター設置費
      4,530万円の費用を計上いたしました。
       老人保健特別会計補正予算では、816万6,000円を追加し、総額7億
      5,696万4,000円とするもので、過年度の交付金、負担金等を精算する内容
      であります。
       国民健康保険診療施設特別会計補正予算では、850万円を追加し、総額
      を6億9,781万7,000円とするもので、医療保健センター基本構想策定の費
      用を計上いたしました。
       下水道特別会計補正予算では、1億3,663万5,000円を追加し、総額を29億
      6,673万3,000円とするものであります。地方債の補正は、5,890万円の増
      額であります。歳入では、公共事業の促進による国庫補助金の増額と繰越
      金、地方債の増額であります。歳出では、公共下水道で処理場建設費の増
      額、汚水管布設費の増額等を計上いたしました。
       次に、工事請負契約につきましては、芝原三俣線防雪工事契約の締結で
      あります。
       以上、今議会に提案いたしました案件について説明をいたしましたが、
      詳細につきましては上程の際に担当課長より説明いたしますので、よろし
      くご審議を賜り、ご決定をいただきますようお願い申し上げます。
       なお、この後、平成9年度各会計における決算状況について収入役より
      説明いたしますので、よろしくお願いいたします。
議  長   町長の行政報告を終わりました。
       引き続いて、会計別決算見込み報告を願います。
       収入役。
収 入 役   平成9年度の各会計の収支見込みが出ましたので、ご報告を申し上げま
      す。まだ確定ではございませんので、若干の変動はあり得るかと思います
      が、ほぼ大きな変動はなくこの金額でいくと思います。
       まず、普通会計でございますが、一般会計を初めといたしまして5会計
      ございまして、それぞれ歳出の金額だけを申し上げたいと思います。一般
      会計では88億9,400万円ほど、国保会計では6億2,900万円、老人保健会計
      では6億3,900万円、診療施設会計では5億5,200万円、下水道事業会計で
      は28億8,000万円、トータルいたしまして135億9,500万円ほどになってご
      ざいます。一般会計がもちろん断トツでございますが、下水道会計が非常
      に大きなウエートを占める状況になってございます。
       次に、公営企業会計でございますが、水道事業会計を初めといたしまし
      て3会計ございまして、収益的収支のみを表示してございますが、その中
      で収益的支出の金額だけを申し上げたいと思います。一番右の方から2番
      目の欄でございますが、水道事業会計では4億7,200万ほど、それから温
      泉管理事業会計では1億800万ほど、それから観光事業会計では11億
      9,600万円ほど。三つの公営企業をプラスいたしますと17億7,700万円ほど
      のトータルとなってございます。
       ちなみに、その隣の収益的収入支出の差引額という欄がございますが、
      これはここの欄だけ見ますと黒字というような形になっておりますけれど
      も、この数字は税込みの数字でございまして、これにまだ資本収支の消費
      税というようなものも入ってまいりまして、最終的にはこの金額が直ちに
      利益というような形にはなりませんので、よろしくお願いを申し上げたい
      と思います。
       簡単ですが、ご報告を申し上げます。よろしくお願いいたします。
議  長   収入役の報告を終わりました。もう一つだけお願いします。
 
  日程第12  報告B第2号  平成9年度一般会計繰越明許費繰越計算書の報告                 について
 
議  長   執行部の報告を求めます。
       企画調整課長。
企画調整   それでは、報告B第2号平成9年度一般会計繰越明許費繰越計算書につ
課長    きまして、地方自治法施行令第146条第2項の規定により報告をさせてい
      ただきます。
       内容につきましては2枚目でございます。3款の民生費の社会福祉費の
      中でございまして、先ほど町長の行政報告にありましたように、特別養護
      老人ホームゆのさと園の建設事業費の負担金でございます。昨年着工いた
      しまして、今年度10月1日開園予定でございますけれども、事業費は13億
      9,426万4,000円をご承認いただいているわけであります。その中から補助
      金、起債等を抜きまして、各関係町村の負担金の額が1億4,535万3,000円
      出てまいりまして、そのうち湯沢町の負担分が3,136万8,000円でございま
      した。平成9年度におきまして1,365万4,000円を執行させていただきまし
      たので、残額1,771万4,000円を平成10年度の事業とさせていただきます。
       以上で報告を終わらせていただきます。
議  長   日程第12、報告B第2号平成9年度一般会計繰越明許費繰越計算書の報
      告について終わります。
       しばらく休憩をいたします。
                               午前10時25分
      
              ( 休     憩 )
      
議  長   休憩前に引き続いて会議を開きます。
                               午前10時45分
 
  日程第13     一 般 質 問
 
議  長   一般質問を行います。質問は、通告順に順次行います。
       質問順1番、1番寺本一郎議員の発言を許します。
       1番寺本一郎議員。
寺  本   通告に基づきまして、質問順1番寺本が一般質問させていただきます。
      質問内容は五つございます。
       まず第1に、ここ景気も悪く、冬の雪も十分ではない中で、我が湯沢町
      も従来から言ってきた夏場観光を夏場観光という言葉だけでなく、その中
      のメニューを一つ一つクリアしていかなければ、今後観光で生きていく町
      としては成り立たないだろうというふうに思いますので、今再三私も要求
      している観光振興計画が出てこない中で、何らかの形になればなと思いま
      して、幾つか質問させていただきます。
       まず1番目に、これはオーストリアフェスタについてことしも行うのか
      どうかご質問いたします。これについては、私も観光業者の一人として夏
      場お客さんを連れていくと非常に好評なのです。これもできれば毎年続け
      ていただいて、湯沢の名物の一つにというふうに考えておりますので、こ
      としも盛大に行っていただけるのかどうかお伺いいたします。
       2番目に、登山案内について、登山でもいろんな案内がございますでし
      ょうけれども、例えば都会のお客さんが山に登ろうとしたときに、山のガ
      イドとは別に行動計画を立てるときの資料が二つございます。一つは、J
      Rの時刻表、もう一つは、我々東京ではバス関と呼んでいましたけれども、
      登山ハイキングバス時刻表、これは山別にバスの時刻表があるわけでござ
      いますが、これに湯沢町がほんのわずかしか載っていない、それも草津の
      欄に載っていて、一番最後のところに苗場行きが1本載っているだけと。
      苗場山、平標だけでなく、ほかにも幾つも山の資源を抱えております。あ
      るいは、この中にはフィッシングパークの項目もあるのですが、湯沢のフ
      ィッシングパークはこれには載っておりません。要は、行動計画を立てる
      ときの資料がなければ行く対象にはならないわけです。できれば、確かに
      一般の会社が出している雑誌ですけれども、特にこういう雑誌については、
      載っていなければお客さんが見ようがない。最近言わなくなりましたけれ
      ども、ソフトが大切だと町長が以前よく言っていましたけれども、これこ
      そ観光客がいかに有効に我が湯沢町の資源を使っていただくかのソフトの
      一つだと思いますので、こういうところに働きかけて、我が湯沢町のバス、
      タクシー、その他交通機関を案内する考えはないのか、お伺いいたします。
       3番目に、サイクリングコースについてというご質問でございますけれ
      ども、例えばよその観光地に行けば、駅前にレンタルサイクルがあって、
      どこへ行けばこういう観光名所があるよと、どこへ行けばこういうおいし
      いものが食べられるよと、あそこへ行けばこういう名物のお土産があるの
      ですというようなガイドマップみたいなものがございますけれども、町内
      にレンタルサイクルをやっているようなお店もございますし、例えば冬レ
      ンタルスキーをやっているお店がこういうものができないものかどうか。
      そういうものを支援するために町内のそういうガイドマップをつくる気は
      ないのかどうか、お伺いいたします。
       次に4番目、スキー場の夏場利用についてでございます。この質問は、
      3年前議員になった当初一度させていただきましたけれども、余りいいお
      答えではなかった。ただ、当時の町長答弁では、町営スキー場がという限
      定つきの質問でしたが、今回は夏場のスキー場をマウンテンバイク等に貸
      せるように20もあるスキー場のうち幾つかに働きかけて共催でできないも
      のかどうか。一つ例を挙げますけれども、これは日報に平成10年5月の3
      日に載った記事でございます。マウンテンバイクのワールドカップを新井
      市で行うと。このスキー場はもともとスキーもできるし、夏場の林道もう
      まく使えるように設計してあるみたいでございますけれども、この新井市
      の例だけでなく、日本各地で山の林道を使ってマウンテンバイクを村おこ
      しの一つにするというような動きが幾つもございます。せっかくこういう
      夏場使っていないものがあるのであれば、何らかの方法で各スキー場に働
      きかけることはできないのかどうか。従来索道法の制限がございました。
      地上から何メーターでなければいけないと。スキーを設定としたリフトで
      ございますので、雪面から上の高さの制限があって、雪がないと高過ぎて
      だめだったのですけれども、どうも聞くところによれば、索道法の改正が
      あり、この制限が解除されたというふうに聞いておりますので、もう少し
      何かできないのかなと。この新聞報道によれば、新井市はまちを挙げて役
      場が精力的にバックアップしているのだということでございますので、我
      が町もこれだけの施設を抱えているのでありますので、何らかの方法がな
      いのかなというふうに考えますので、ご質問いたします。
       5番目に、これも私以前質問した内容でございます。町道の街灯費につ
      いて。町内会が街灯費を支払うのは、自治法の精神からしてもおかしいの
      ではないのでしょうかという質問でございます。街灯と申しましても幾つ
      か種類があるようで、私が今回質問いたしますのは、特に防犯灯について
      質問いたします。地方自治法では、地方自治体がやる仕事の内容を規定し
      てございます。その中に道路の管理あるいは防犯、防災、罹災者の救護、
      交通安全の保持等を行うことというふうになっておりますので、町道に設
      置される防犯灯に関しては、これ自治体の守備範囲なのかなというふうに
      考えますので、この方面でお答え願えればと思います。
       第1回目の質問を終わります。
議  長   寺本議員の1回目の質問が終わりました。
       町長の答弁を許します。
       町長。
町  長   それでは、寺本一郎議員の一般質問の答弁をさせていただきたいと思い
      ます。
       まず、1点目のオーストリアフェスタについて、ことしも行うのかとい
      うことでございますが、昨年杉本さんというオーストリアからお見えにな
      る日本人の方がいらっしゃいまして、今まで音楽のクラシックを含めてい
      ろんなことをやって、昨年はその厚意によりまして、ワインとか料理、そ
      れからチロルウィーン音楽を奏でて、町民や観光客の皆さんに喜んでいた
      だこうかということでやらせていただきましたが、大変町外からもお見え
      になりまして、大好評でありまして、このことがまた国際交流、友好都市
      的なものにも結びついていったらというようなことでも意義があったのか
      と思っております。それで、ことしもやらせていただこうかというような
      ことで考えておったのでありますが、実はレストランのアルピナを外部委
      託に出しまして、そこは当然使用ができないという状況でありますので、
      昨年もそういう経験をしたわけですから、山の上のレストランサントピア
      をということで考えてきたところ、ロープウェー事業所としては、団体客
      のことを考えると、やはり夏場は何としてもレストランサントピアも使用
      しなければいけないというようなことなものですから、やはりこれも断念
      せざるを得ないというような中で、現在のところやむなくことしは中止を
      していくというふうになったことをご理解いただきたいと思います。
       次に、2点目の登山の案内についてでございますが、この件については、
      確かに登山ハイキングバス時刻表という一連の中でいろんなガイドブック
      が出ておるのですが、100名山の苗場山があるにもかかわらず、なかなか
      告知がいまいちだなということは否めない事実であります。それで、ご質
      問をいただきまして、早々出版元に問い合わせまして、掲載を依頼いたし
      ました。それと同時に関係資料も送付いたしました。そんな中で、次回以
      降の掲載については検討するという返事をいただいておりますので、ソフ
      トの大切さ、要するにフォローしていかなければいけないという部分では
      同感であります。したがいまして、これから湯沢の花と水と木という、そ
      の木は山もあらわしているわけでありますので、100名山の霊峰苗場山を
      初めとする平標山や仙ノ倉や大源太山やいろいろといい山がたくさんござ
      いますので、これらを登山をされる皆さん方にまた新たな展開としてぜひ
      PRに従事していきたいなというふうに考えております。
       それから、サイクリングのコースについてでございますが、過去に町道
      古野蓬線、これをサイクリングコースとした経緯がありますけれども、利
      用者が少なく有効活用できなかったこともありました。しかし、ご指摘の
      ように大体リゾート地というのは、さわやかな緑や風、そしてせせらぎ等
      を体に受けながら、仲間同士で若者からファミリーまでサイクリングをし
      ているという場所がたくさんございますので、まずそのコース設定をぜひ
      考えていくことが先ではないかなというようなこと。コース設定ができた
      段階で、同時に町のガイドマップを作成して、そして町民からまた観光客
      の皆さんにもPRをしていくというふうなスタイルにしていくべきだろう
      ということでございますので、ぜひまたこれらについても今後の研究課題
      ということにしたいというふうに考えております。
       それから、スキー場の夏場利用でございますが、このことは湯沢高原の
      アルプの里などは5月から11月までの間で約25万人の観光客が入っている
      ということは、日本のスキー場の中でも夏場利用がされているということ
      では非常に注目をするところかなというふうに考えております。おかげさ
      まで、かつて寺本議員からマウンテンバイクを町営のスキー場にというこ
      とで検討いたしましたが、湯沢高原の場合は山の上に花があって、高山植
      物園アルプの里というのがありますので、やはり静寂さの中で小鳥のさえ
      ずりや、そしてきれいな花や緑を愛でて楽しむということになりますと、
      そこに若者のパワフルな皆さんが見えてスキーをやるということになる
      と、ちょっとなじまないのではないか。ましてやスキー場そのものにも傷
      めてしまうというようなのもあって、断念をせざるを得なかったわけであ
      りますが、ほかのスキー場には確かにマウンテンバイクというものが今、
      海外もそうですが、日本でも新井市のみならずあらゆるところで今大会も
      やっておりまして、それらの誘致をというようなことで町村自治体が動い
      ているというケースも承知しております。しかし、その根幹にあるのは、
      最終的にはスキー場の管理者の考え方次第ということが一番大事かなと、
      こんなふうに思っておりますので、また索道関係の会議もございますので、
      私の方から夏場利用でもってそういうのを誘客してどれぐらいの採算性が
      あるかということも考えたらどうですかというような話題提供をしてみた
      いなというふうに考えておるところであります。
       次に、5番目の町道の街灯費という問題でございますが、いわゆる防犯
      の問題については、これは自治体の事務の一つではありますが、今のとこ
      ろは地域の自主的な自治意識から地域で対応してきております。防犯灯の
      費用負担について実情というものをまだ把握しておりませんので、現状は
      どのようになっているのか調査研究してみたいというふうに考えておりま
      す。ご承知のように、街灯というのは、道路管理者が設置したものと、そ
      れから地域の事業関係者が設置したものと、また町内会が設置管理してい
      るものなど、いろいろとふくそうしておりまして、町内に設置している防
      犯灯というものは、実は東北電力さんのご厚意によりまして寄附をいただ
      きまして、防犯灯の寄贈を受けて、町内の皆さんに要望はないかというよ
      うなことでとりまして、町内要望のあるところに設置をしていくと、年に
      幾つかずつ。そして、その維持管理については町内負担で長年実施してき
      たという状況もあることもつけ加えさせていただきたいというふうに思い
      ます。
議  長   町長の答弁が終わりました。
       寺本議員に2回目の質問を許します。
寺  本   2 回目の質問をいたします。
       1点目のオーストリアフェスタについてですが、大変残念な答弁でござ
      いますけれども、私はアルピナを外部に出してもサントピアがあればでき
      るのかなというふうに思っていましたのですけれども、団体客で使用する
      と。別にオーストリアフェスタをやっていたからといって団体客が入れな
      いわけではないと思いますので、その辺を再度ご質問します。サントピア
      の運営をするのは、役場の直轄で運営するのかどうか、この辺が1点と。
      もう一つは、来年もしようということで、昨年在庫を残してあるというふ
      うに聞いております。在庫は何がどの程度残っているか私は詳しくは知り
      ませんけれども、その在庫を一体どのようにいたすのか。というのは、次
      年度もやる予定で計画してわざわざ在庫まで残してあるということですの
      で、その辺の処理をどのようにするのかなと。ですから、団体客が来るの
      は大変結構です。さらにそこでオーストリアフェスタ、ああいう向こうの
      料理なんかをやっていればなお結構。これこそ相乗効果なのかなと思いま
      すので、その辺もう一度検討していただきたいと思いますので、再度質問
      いたします。
       2番目の登山ハイキングバス時刻表については、なかなか手回しよく先
      方さんに資料を送られたと、なおかつ次回からもPRに努めたいという積
      極的な答弁を評価いたします。
       3番目の件については、コースの設定もなくいきなりガイドマップとい
      うわけにいきませんので、町長答弁結構だと思いますけれども、例えば先
      ほど町長のお話にあったような古野蓬線については町民でさえ知らない人
      が多い。私はこの間、三俣の仲間を誘って一度自転車で行ってみようと行
      ったら、こんなところがあったのかと。新参者の私が知っていて、もとか
      ら住んでいる方が知らないという状況。ですから、たとえあったとしても
      PRをしなければ使えない。行ってみた結果、皆さん非常によかったと。
      そのときたまたま5月の末でお客さんもいましたので、各宿のお客さんも
      一緒に連れていったら皆さん大喜びで、非常に喜んで帰ってもらったとい
      う経緯がございますので、あるものを使わない手はないと。ましてこれは
      税金を使ってあれだけのいい道を整備したのですから、もうちょっと活用
      する手はないのかなと思います。これは、町長の今後の努力に期待いたし
      ます。
       4番目、町営のスキー場でなければ町長に権限がございませんので、い
      たし方ないのですけれども、先ほど答弁ございましたように、索道協会に
      働きかけてみるという積極的な答弁は評価いたしますので、ぜひそこでそ
      のような会議が盛り上がればなというふうに期待しますので、町長の活躍
      を期待いたします。
       5番目については、調査すると言っていましても、各町内が全額を負担
      しているわけではないと思います。その一部だと思います。ですから、ど
      こにどれだけあるかはわかっているのではないでしょうか。違うのですか。
      これから調査すると言っていますけれども、どこどこのやつから電気代が
      幾らというふうに当然請求書が町にも来るでしょうから、調査するまでも
      なくわかっているのかなと。あるいは、先ほど町長がおっしゃったように、
      電気代はわかっても種類がわからない。だから調査するのかなというふう
      にもとれますけれども、町にお金がないというのならいたし方ないと思い
      ますけれども、財政指数はよその市町村の約2倍近くある湯沢町では、こ
      のような状況をほったらかしにしておくのは行政としていかがなものかと
      思いますので、早急な調査を要求いたします。
       2番、3番、4番については答弁は要りませんので、1番と5番につい
      て再度ご答弁をお願いいたします。
議  長   寺本議員の2回目の質問が終わりました。
       町長の答弁を許します。
       町長。
町  長   それでは、再答弁いたしますが、まずレストランサントピアの団体云々
      のくだりの件につきましては、実態はどうなのか、直営でやるのか、また
      委託したところでやるのか云々というのは、ちょっとロープウェーの事業
      所長の方から答弁をさせていただきたいと思いますし、それから杉本さん
      のANCAの所有しておりますワイン等の在庫を処理をしなければいかぬ
      ということで、先方さんと協議の上、今後対応していきたいというふうに
      考えておりますので、よろしくお願いします。もしその後企画調整課長の
      方でこのことについて具体的に話が詰めてあって、答弁できるようであれ
      ば答弁してください。
       それから、最後の5番目につきましては、これは総務課の方で主管して
      おるのでありますが、先ほど申しましたように、現状がどのようになって
      いるのか、防犯灯の費用負担について実情を把握して、調査研究をしてみ
      たいというふうに考えております。
議  長   ロープウェー事業所長。
ロープウェー事業  それでは、町長の答弁に補足してお答えいたします。
所長     レストランサントピアにつきましては、団体食ということで、これは常
      時団体のお客さんがいるわけではなくて、従来やっていました花・水・木
      セットものということで、ロープウェー料金または入浴、そういった中で
      昼食を兼ねたメニューが出ているということでありまして、それだけに対
      応するといったことでは、なかなか直営でも、また新たな委託でも難しい
      といった中で、主食でありますものはすべてアルピナということで、新潟
      県観光物産に委託したわけでありまして、そのレストランのテーブルの数
      が非常に少ないといった中で、団体食がそこで賄えないという中で、団体
      につきましてはレストランサントピアを使用するということであります。
       従来考えていましたサントピアにつきましては、秋山庄太郎入選作の展
      示といったふうな雨対策といった中で使用していきたいというふうに考え
      ています。
       以上です。
議  長   企画調整課長。
企画調整   ANCAの杉本氏の所有の物件でございますけれども、昨年お話のあり
課長    ましたように、ことしもということで在庫を残して帰られました。ワイン
      が全部で約500本ぐらいでしょうか、あとビールの方が約300本ということ
      で、今在庫を預かっているわけでありますけれども、これは中止を決めた
      先般6月4日の日に杉本さんがおいでになりまして、その中で協議をして
      いるところであります。一たん持ち帰る件、それから国内で処理する件、
      それとも町に置いていって、自由にお使いくださいみたいな話もあるわけ
      ですけれども、その辺の最終的決断は、もう少し杉本氏の方と協議した中
      で決定したいと思いますので、よろしくご理解をお願いしたいと思います。
議  長   寺本議員の3回目の質問を許します。
寺  本   先に、5番目の町道の街灯費については、今後の町の調査結果を待って、
      また別の機会にお話ししたいと思います。
       1番目のサントピアについてですけれども、今の答弁ではアルピナを外
      部委託している新潟観光物産にサントピアをやらせるようなご答弁ですけ
      れども、これは非常に問題があるというように思います。外部委託はアル
      ピナを出したのであって、サントピアを出したわけではない。ましてアル
      ピナに入らない団体客を、観光物産にサントピアをやらせるというのであ
      れば、これは契約内容と大きく食い違うというふうに思います。ですから、
      これは町としていかがなものかなと。契約とは全然違う内容でございます
      よね。契約を踏み外してまでサントピアのオーストリアフェスタをやめる
      理由が一体どこにあるのか、私にはこれは理解できません。せっかく好評
      であったオーストリアフェスタをわざわざ町がやめる。町長、アルプの里
      の夏場観光について、せっかく新たな企画提案もお金をかけてして、一部
      外部委託もして、これからというときになぜそのような道を踏み外したこ
      とをするのかなと、理解しかねます。観光物産にやらせることがおかしい
      のです。それを去年やって、ことしもやる予定だったのをわざわざつぶし
      てまでやることがおかしいのではないですか。この辺についてもう一度ご
      答弁願います。
       5番については結構でございます。
議  長   執行部の答弁を求めます。
       ロープウェー事業所長。
ロープウェー事業  団体食という中ですべてのものをという考え方ではありませんので、で
所長    きる範囲はレストランアルピナで賄うということなのですが、時により
      100人とか150人とかという日が年に数回かございます。そういった対応で
      レストランサントピアを使用するということで、また先ほどのオーストリ
      アフェスタのことですか、この問題はロープウェー事業所では、経営上の
      問題で考えますと全くロープウェーでは不採算の事業だというふうに考え
      ていまして、ロープウェー事業所としては直接それを結びつけて考えてい
      ないわけなのですけれども、サントピアの使用、先ほどの何回かの定食の
      場を与えないということになりますと、非常に大きな団体の誘致といった
      宣伝活動というのでしょうか、そういった問題に支障が出るといったこと
      で、それをやめるということになりますと、花・水・木セットとお弁当セ
      ットというものをすべてやめなければいけないといったことになります。
      そうした中で、年に何回かあるお弁当だけを外部委託ができるものか、そ
      ういったものを直営でするには、またそこに板前さんを置かなければいけ
      ないといった中で、それに対応するものを観光物産に数日か、場の提供を
      してお願いするという考えでございます。
議  長   以上で寺本議員の一般質問を終わります。
       2番目に入る前に皆さんにお願いしておくのですが、今回は一般質問の
      数が16人と非常に多いわけですが、場合によっては休憩時間を挟むようで、
      質問と答弁が違うような時間帯になる場合もありますが、そのとき当たっ
      た方は、くじ運が悪いと思ってひとつご了解いただきたいわけですが、お
      願いしたいと思います。
       それでは、質問順2番、11番樋口晴雄議員の発言を許します。
       11番。
樋  口   質問順2番、一般質問をさせていただきます。
       まず、診療所の経営赤字の解消対策をと、こういうことでございます。
      県下には32の町村立診療所があるそうです。ところが、1,000万円以上の
      経常赤字を出しているのは7カ所だそうです。湯沢では平成8年度におい
      て約9,000万円を経常赤字分として補てんしたわけでございます。これは、
      県下の公立で湯沢が断トツのトップな赤字なのですが、次に多いのが川西
      町の診療所で7,700万円だそうです、経常赤字です。1,000万円以上赤字を
      出しているのは7カ所なのですが、ちょっと資料に基づいて説明してみま
      しょうか。まず、赤泊町の国保診療所3,503万、守門村国保診療所1,486万
      5,455円、川西町の診療所は7,700万、高柳町の国保診療所が、これは3カ
      所診療所があるらしいのですが、5,000万、松之山診療所2,286万5,848円、
      牧村の国保診療所2,370万5,000円、朝日村国保布部診療所1,180万3,000円。
      こういうことでもって、川西町と湯沢町を除くと5,000万ぐらいまでいっ
      ている赤字のところもあるのですが、とにかく湯沢町の赤字は多過ぎると。
      この状態は改善されなければならない。
       町長は、病院にすると赤字が診療所よりは物すごく多く、大赤字を出す
      と、こう言うのですが、今町長のやっているこの診療所は、既に診療所と
      しては県下一の赤字、大赤字を出しているわけです。恐らく病院にしても
      やりようによってはこんなに大赤字を出さなくてもやっていけるではない
      かと、こう思うのですが、この間選挙が終わったばかりで、町長は診療所
      だ診療所だと言って勝ったのですから、舌の根も乾かないうちに負けたの
      がもう一回町営病院と、こう言ってもうまくないですので、それはまた別
      の機会にさせていただくことにして、心にとめておいていただきたいのは、
      湯沢の診療所は今年度予算はたしか9,800万か何か経常赤字分として予算
      としては計上してあります。大赤字で、病院にしたからってこんなに大赤
      字は出ないだろうと、これはまたほかの病院のデータを調べて、また別の
      機会に質問させていただきます。
       そういうことで、1億近い赤字を出している状態は異常であると、これ
      は放漫経営なのではないかと、そういうことでもって、どこがむだだ、あ
      そこがむだだ、ここを倹約しろ、ここの売り上げを伸ばせと、そういうこ
      とは私どもは経営の専門家ではございませんので言えませんので、医療コ
      ンサルタントに頼んで診断してもらったらどうかと。ロープウェー事業所
      も、私どもはああしたらいい、こうしたらいいと言っていましたが、それ
      では権威づけが足りなくて、経営コンサルタントに頼みまして、一応改革
      の道を歩み始めたということでございますので、診療所も医療経営コンサ
      ルタントに依頼して、赤字削減の方法を講ずる必要があろうと、こう思う
      のでございます。
       それから、これは質問の趣旨にないので、町長が答弁は嫌だと言えばそ
      れまでなのですが、2日の総務文教委員会で自治医大のグループのある先
      生が湯沢の診療所を、自治医大の医者の組合か協会か何かつくっているら
      しいのですが、そこに経営を任せてはくれないかと、こう言ったという話
      を聞いたのですが、それも平成14年ですか、町長が建てようと言っている
      のは。そのときにそういう方式でやれば、恐らく公設民営のような格好に
      なりますので、責任を持ってやってくれると思います。そういう方法でも
      いいと思うのですが、公設民営でも、町民のためにどうしても必要な施設
      ですので、1,000万円以下の赤字であれば、これは容認せにゃならぬと、
      このように考えているわけです。したがいまして、先ほど挙げた7カ所の
      あれも1,000万円以上のところを指摘したわけでございますけれども、
      1,000万円以下のあれは黒字になったり赤字になったり、いろいろ上下が
      あるのだと思います。そういうことで、診療所の赤字解消のために医療コ
      ンサルタントを委嘱する気はあるかないか、ここを問いたいし、場合によ
      っては、これは詰めていかなければだめですけれども、自治医大のある先
      生が言われたという公設民営の格好に持っていかれたらどうかと、そうい
      うことをまず第1点として質問いたします。
       それから、2番目の問題としまして、今後行政改革をどう進めていくか
      と、こういう問題ですが、一昨年盛んに行政改革を検討されたわけです。
      去年の4月1日ですか、都市計画課をなくすると、こういうことで、その
      ほかにもいろいろありましたが、行政改革をこれは本気でやるつもりだな
      と、こういうことで私は見ておったのですが、去年からことしにかけては
      どうも動いていないのではないかと、これはロープウェーの事業所はこの
      たびの改革で、今年度、大手術というか大改革をやりました。しかし、ど
      うもそれ以外の役場庁舎の中、診療所等を含めてどうも行政改革をやって
      いるのかやっていないのかわからないとしますので、行政改革はこれは国
      でも県でも各市町村でも、やらなければならない、やらなければならない
      と、こういうムードの社会でございますが、それが今年度は第2弾として、
      去年からことしにかけて第2弾が出なかったと、これはどうなっているの
      か。行政改革は進めていかなければなりませんよ。町内の困り事は何でも
      一応役場へ持ち込まれますので、それに応じて新しい仕事はふえてくると、
      しますので、できるだけ少ない人員で処理するには、むだを省き、事務を
      合理化して、少ない人員でやっていかなければならないと、このように思
      うのですが、行政改革は去年からことしにかけてどんなことをやられたか。
      また、今後どういう方向でやっていくつもりかということを第2問に質問
      いたします。
       それから、第3の問題、将来の町民の激減に対策をと、こういうことで
      ございます。私が目にしたのは、皆さんのところにも配付になりました土
      木事務所の「通信ぬくもり」、平成10年4月8日発行なのですが、これに
      よりますと、1995年の国勢調査では9,606人、湯沢町の人口があったのだ
      そうですが、それが2025年には2,881人減って6,725人になると、こう推定
      されると報じているわけです。これは、新潟日報に載った記事を「通信ぬ
      くもり」が掲載したようでございますが、そうなりますとこれは非常に大
      変なことだと思います。県下の統計が出ているのですが、新潟県下での減
      少率は11.897%、南魚沼郡全体が6.643%、湯沢町の場合には29.99%、30%
      減るというのです。そうすると、これはまず地域で商売をなさっている方、
      これは市場が狭まりますので、商売ができにくくなると。宅地の需要が減
      りますので、土地の価額が下がります。今の固定資産税の高さからいうと、
      どうも評価額が高過ぎるみたいですので、それは土地が自然に下がるのと
      は別に積極的に下げるような方策を講じてもらわなければならぬのです
      が、ずっと継続的に地価が下がっていくと、こういうことではまたいろい
      ろ支障が出てくると思います。
       この原因は少子、これは全国的な傾向ですが、少子化と、子供を産まな
      いと、これが根本原因なのでしょうが、産めよふやせよ政策をとるととも
      に、子育てがしやすいような環境を整えてやらなければならないと、こう
      思うのでございます。それから、魅力的な産業を湯沢に興して、町外から
      人を町の中に導き入れる。また、湯沢で育った人は町外に流出しないよう
      にすると、こういった政策が必要だと思うのですが、このままではじり貧
      になるのが湯沢の将来であると。では、これは2025年に突然に人口が減る
      のかと、そういうことではないので、既にことしの4月1日には9,108人
      と、こういう「広報ゆざわ」での記事になっておりますが、既にもう減少
      は始まっていると、こういうことでございますので、ぜひ早急に、これは
      長期間かかる仕事だと思います。診療所をつくれの病院をつくれなどで一
      過性の問題ではなくて、ずっと継続的に施策を遂行しなければ歯どめのか
      からない問題だと思いますが、ひとつこの傾向を、もちろん町長はいいと
      は考えていないでしょうが、何か対策を立てる用意があるかどうか、そこ
      を伺います。
       以上でございます。
       第1回目を終わります。
議  長   樋口議員の1回目の質問が終わりました。
       町長の答弁を許します。
       町長。
町  長   それでは、樋口晴雄議員の一般質問の答弁をさせていただきます。
       まず、1点目の診療所経営の赤字解消対策ということでありますが、こ
      のことにつきましては樋口議員の言われるように、各市町村大体くまなく
      他会計から繰り入れて運営をしているというのが実態でございまして、ま
      さに繰り入れがなければ事業経営ができないという厳しい現況にあるとい
      うことはそのとおりであります。それで、湯沢町診療所も一般会計から約
      9,000万円を毎年繰り入れて経営をやっているのではないかと。それを早
      急に何とかならぬのかということでありますので、このことにつきまして
      は、私もこのままでいいというふうには考えておりませんし、今までも診
      療科目も乳幼児を対象とする医師、その先生の科をふやしたり、それから
      有利な診療報酬の報酬制の採用とか、医薬品の競争見積もりなど経費の節
      減に努めてまいりましたけれども、やはり赤字解消となる結果にはなって
      いないと。
       したがって、ではこれをどういうふうに改善していくのだという抜本的
      な問題を今考えております。それは、一つに公設民営といういきなりのお
      話もございましたけれども、これをすぐ公設民営にするということは今申
      し上げません。と申しますのは、今回の議会で地域医療振興協会というと
      ころに今後の湯沢町の医療がどうあるべきかということを現状把握から将
      来の運営をどうするかというような問題を、町民の意向調査も踏まえる中
      で平成13年に建設をして、14年には完成をさせていきたいという私の公約
      でもあるわけですので、これを何とか現在地にということで、今前原前所
      長さんのご勇退に伴って、自治医大に医師の派遣をお願いをするというよ
      うな中で自治医大関連団体の地域医療振興協会とも面識ができて、ある一
      定の方向に今道筋ができたということで、大変喜んでおるところでありま
      す。
       今後は、医師の派遣と一体の考えで医療保健センターの建設に伴う基本
      構想の調査研究を今回850万円でお願いしたいという考えであります。当
      然将来の湯沢町にふさわしい施設でなくてはいけませんし、ご指摘のよう
      な健全経営ができるように、ではどうあるかというような問題にまで踏み
      込んで振興協会の方で結論を出してくれるというふうになっております。
      したがいまして、常に計画段階から医師を入れて、魂を入れた湯沢町医療
      保健センターの建設に完成を目指していきたいという考えでありますの
      で、決して樋口議員と同じように赤字を出していいということではないこ
      とは認識しております。
       なお、歯科の関係等もつけ加えますと、非常にある意味では不採算部門
      的な子供たちの学校医を含めて、また訪問診療等を含めて、いろんな手当
      てを町民のために、患者さんのためにやっているというようなこともご理
      解いただきたいと思います。公設であるがゆえにサービスができるという
      ことも特筆すべきことではないかというふうに思っております。
       それから、今後の行政改革をどう進めていくかということでありますが、
      この問題につきましては、別に自治省から言われてどうこうということで
      はなくて、今国の財政状況、県、それから各市町村、ありとあらゆる地方
      自治体はこの問題をやらないと地方分権の波にも乗りおくれるし、自主自
      立の精神がなければ財政が逼迫して、町民に迷惑をかけるということにな
      るわけですから、この問題は絶えず取り組む、まさに不断の努力で取り組
      むべき課題というふうに認識をしております。
       それで、行政改革の問題につきましては、今湯沢町では平成8年の3月
      に設定いたしました湯沢町行政改革大綱というものを柱に取り組んでいる
      と。この大綱の中で六つの重点事項を掲げております。その中の一つの時
      代に即応した組織機構の見直しについて、これを一つ申し上げますと、平
      成9年度に都市計画課の廃止、それから企画調整課、社会教育課の事務分
      掌の変更等を行いました。そして、本年は平成10年度ロープウェー事業所
      の大幅な改革が行われたということであります。
       今後の問題としては、とにかく先般も行政改革の検討委員会を開いたわ
      けでありますが、皆さんからもご指摘いただいている滞納額の増大に伴う
      徴収率を上げるというような問題を含めて、ふえ続ける税の滞納処理対策
      の問題をどうするかと。これは、組織編成の見直しを含めて体制の強化と
      一元化を図るべきかということで、今検討に入っております。それと同時
      に、適正な人員というものがやはり大事だろうと、人件費は常に経常経費
      の中でも断トツに占めるわけですので、簡素にして効率的な行財政運営と
      いうことになりますと、やはり人員を少数精鋭的にして、まさに機動力を
      発揮するようなむだのない人員配置にしていこうということで、職員の定
      数も少なく今なってきております。そういった中の問題を含めて、これか
      らも時代に乗りおくれないような機構の体制も考えていきたいなというふ
      うに考えております。
       それから、3番目の、これは大変難しい問題でございまして、ここに新
      潟市から始まって安塚町までずっとあるのでありますが、どこの市町村も
      三角、すなわち2025年には減ってしまいますよと。お隣の塩沢町も2,276人
      とか、六日町も2,284人とか、大和町も2,410人とかというようなことで、
      統計的にはこういうふうに出ております。これは、あくまで財団法人統計
      情報研究開発センターの発表でありまして、湯沢町は2025年には6,725人
      になってしまうのだというふうなことが書いてあったときに私も新潟日報
      の発表でこれをいち早く見ました。これは、推計の方法については、そこ
      に書いてあったのですが、あくまで平成2年の国勢調査、それから平成7
      年、5年ごとに国勢調査が行われておりますが、その国勢調査の男女年齢
      5歳階級別人口を用いて、その間5年間における人口移動の動向及び平成
      7年における出生力の水準が将来も同様に持続するものと仮定した推計で
      あります。したがいまして、外的な要因、それから社会経済条件の変化等
      を考える中では、推計どおりに町の人口が推移するというふうには考えに
      くいところでございますが、湯沢町の場合の住民基本台帳の登録の人口で
      いくと、減少傾向にあるというのも事実であります。
       したがいまして、一番大事なのは、少子高齢化と言われて子供が生まれ
      ないと、産める方法としても、男性が大分元気がなくなりまして、そうい
      う部分ではまことにうまくない現象が起きて、場合によれば体外受精なん
      ていう問題もまことしやかにささやかれる時代になってきております。し
      たがいますが、一番問題は女性が働いて産休みたいなものを大いにとれる
      というような環境整備の中で子供を養育できるという土壌、環境をつくっ
      ていくというようなことも大切なことかなというふうにひとつ言えます
      し、湯沢の町の場合は、スキーシーズンになりますと、いわゆる流入して
      くる人口が5,000人にも達すると言われております。したがいまして、一
      番大事なのは、風光明媚で環境がいいところは、人は集まるけれども定住
      はしない。なぜ定住しないかというと、そこには教育の環境だとか、一番
      大事な雇用の場が確保されなければそこで住みつくわけがないと。ならば、
      湯沢町の今後のリゾート地としての産業構造の基盤づくりをしっかりし
      て、湯沢町に住んでいいと、本当に住みよい町なのだと。だから流入人口
      で来る方も、では湯沢に住んでみようかなというようなこと。それから、
      UターンのみならずIターンの人も来るというような中では、これから宅
      地造成等も今控えておりますが、それらの問題と同時に湯沢町をいい町だ
      ということが訪れる人にも住む人にも一番大事なことかなと。それが強い
      て言えば人口増にもつながっていくかなということで、将来を予測する西
      暦2025年の推計人口の問題については、私も関心を持っておりますので、
      ぜひこれからも住みよいまちづくりに邁進してまいりたいというふうに考
      えております。
議  長   町長の答弁が終わりました。
       樋口議員、2回目の質問を許します。
樋  口   2回目の質問をさせてもらいます。
       まず、診療所のことですが、これは診療所長からいただいた資料なので
      す。それによると、どうも経常赤字のところを調べてみると7カ所だと。
      それをまた町長の方では別のデータを用いてほとんど赤字だと、そういう
      線が出ているのかもしれません。それはそれでいいのですが、とにかく
      9,000万から赤字を出すのはうまくないと。それで、振興協会、そこに検
      討してもらうと、こういうことでございますので、この件は納得でござい
      ます。
       それから、行政改革のことは、これは執行部で一生懸命やってもらわな
      ければなりませんが、ひとつ一生懸命やっていただきたいと。
       それから、もう一つの、これは人口が減少する、この問題は、今の町長
      はあと何年町長をやるか知らないけれども、25年でもってその程度にとま
      ってくれればいいのだけれども、その後もまた減るかもしれないので、こ
      れは歴代の町長に課せられた大きな宿題だと、このように考えております。
      質問がでかいので、おいそれと具体的な政策が出る問題ではありませんの
      で、いずれも納得しておきます。
       そういうことで私の質問を終わります。
議  長   以上で11番樋口晴雄議員の一般質問を終わります。
       昼食休憩に入ります。
                                 11時47分
      
              ( 昼 食 休 憩 )
      
議  長   休憩前に引き続いて会議を開きます。
                                 13時02分
       企画調整課長が所用ができまして欠席で、山本参事がかわりに出ており
      ます。
       それでは、一般質問を続行いたします。
       質問順3番、4番腰越忠議員の発言を許します。
       4番。
腰  越   質問順3番、4番腰越です。通告に基づいて一般質問を行います。
       16名という大変な数の議員が一般質問をするということで、いつもより
      短くと思ったのですけれども、きょうはあと4人だそうですので、そこそ
      こ質問をさせていただきます。質問が通告書に基づきますので2問ありま
      すが、本来は関連をしていて、1件であってもいいような気がします。そ
      ういったことでお願いをしたいと思います。
       皆さん既にご案内のとおり、町税の滞納額が11億を突破したと。件数、
      金額とも年々増加の一途をたどっているわけです。今、町が本気で取り組
      まなければならない課題の最重要なものだと考えます。このことについて
      は、ここにおられる皆さんが全く異議のないことだと考えます。通告書に
      も記載してございますが、この原因の一つに誤った情報がひとり歩きをし
      ていると、そういった部分もあるだろうと思います。税金も払わないでい
      ると時効が成立するのだとか、延滞までは取らないよと、利子のつく銀行
      の返済などに回した方がずっと得策だと。そういった誤った情報がちまた
      で飛び交っております。今のこの社会情勢の中で、確かに支払いたくとも
      本当に支払えない、そういった法人も個人もおりますし、しかしまたその
      反面、高級車に乗って、毎夜接待と称して飲み屋に、昼間はゴルフ場でい
      い汗をかくと、そういった人も間違いなくおられます。利息のつく支払い
      が先、ここを支払わないと業者が納品してくれなくなるので、そっちが先
      だよと、そういうふうに本当に信じて考えて滞納している方も相当おられ
      ます。これは、一町税だけでなくて水道料初めとした料金にも言えること
      だと思いますけれども、7.数%とか、14.何%とかという、この今の世の
      中でとんでもない数字の利息というのが、これが絶対支払われなければな
      らないものだということを周知しなければならない。通告書に書いておき
      ましたけれども、料金も含めてこの延滞料はきちんと収納しておるか、こ
      れをひとつお聞きしなければなりません。
       そして、こういった誤った情報が飛び交っていますが、これをどう正し
      ていくのか、ひいてはきちんと町税、料金を収納していく方策、これ以上
      ふやさない方策。11億円に上る滞納税額の徴収、これをどう進めるのか。
      最大の課題をどう解決していくのか、町長に伺いたい。
       第2番目です。通告書のとおりですが、土地の地目はずっと古くに定め
      られた20地目のほかは全部雑種地として扱われます。これをつくった当時
      はそれでよかったわけですけれども、現在はその雑種地の方がその他の地
      目よりずっと広範囲にわたって雑多になっています。数もどんどんふえて
      いるわけですが、それを十把一からげにして雑種地として課税をされてい
      るので、しようがないと言えばしようがないのですけれども、これは町が
      どうにかできる問題ではありません。どうしたって雑種地が一つしかない
      ということが不都合の原因になっていると私は思っています。スキー場も
      ゴルフ場も、テニスコートも資材置き場も埋立地も、伐採された山林をそ
      のままにしておいたのもならしてしまえば雑種地、鉄塔敷もごみ捨て場も
      みんな雑種地です。旧来こんな多くの種類の地目がなかったものだから、
      他に当てはまらないものは雑種地でよかったわけですけれども。そしてま
      た、この雑種地というのが課税上は宅地と同様というか、何の軽減措置も
      ないので、考え方によれば宅地よりも土地の中では一番高い固定資産税の
      税額になるわけです。長岡や新潟とか上越とか、そういったとこでそれだ
      けで商売になるような駐車場と土樽の多くのスキー場が同じ基準で評価を
      されて、税金をかけられて、そんなものがまかり通っていいはずはないし、
      だれが考えてもこれは不都合です。不条理だと思います。
       そこで、この幅の広い雑種地間の地目の認定方法や、でも雑種地は一律
      に課税はされていません。スキー場、テニスコート、グラウンド、ゴルフ
      場、これらは雑種地の中でも特別扱いで、非常に評価額が低くなっていま
      す。評価額が低くなっているということは税金も安いということなのです
      けれども、これはやっぱり県の方できちんと何か決められているものがあ
      るのだろうと思います。スキー場のめぐらの駐車場なんかについても、例
      えばその中に輸送リフトと称するものの鉄塔を立てたりすると、これは駐
      車場ではない、スキー場と同じように扱ってもいいとか、そういった細か
      い規定がみんなあるのでしょうが、そういった細かい規定というのはどこ
      まで県が押さえて、市町村をきちんと指導しているのか。本当は余り地方
      分権、規制緩和という中でそんなに細かく町を監視してもらわなくてもよ
      ろしいわけです。それで、どこら辺までの細かさがあるのかをまずひとつ
      聞いておきたいと思うのです。
       その結果ということにもなるわけですけれども、少なくとも1年じゅう
      使用できるような、例えば体育館の敷地でもそうです。体育館の建物もそ
      うですけれども、1年じゅう使用なんかとてもできないわけです。スキー
      場の駐車場しかりです。民宿さんの駐車場もそうです。民宿さんの体育館、
      弓道場とかいろいろありますけれども、それを全部、これは軽減措置がな
      いですので、宅地並みという形で課税をされていますけれども、先ほど言
      った都市の駐車場などというのと性格がまるで違うわけです。それを例え
      ば自治省にしろ県にしろ、実態がよくわかっていない。1年に3カ月、4
      カ月しか使用できない。それもお金を稼ぐためではない。せんじ詰めれば
      稼ぐためですけれども、駐車場がお金を生むわけではない。スキー場にな
      ければならぬから、しようがなくあるだけなのです。体育館、それでお金
      になるわけではない。なければ合宿が来ないから仕方がなく持っている。
      それもほんの短いわずかな間だと。これが都市の駐車場や雑種地と同じ扱
      いであっていいはずがないと思うのです。少なくとも大勢で南魚だとか三
      郡だとか、そういった形で数を頼みにする部分もあるかもわかりませんけ
      れども、新潟県に実態を話して、この課税は湯沢町に任せてくれよと、そ
      ういうふうに足並みをそろえて、県にお願いすべきはして、理解していた
      だくべきはしなければならぬと考えますが、これについての町長のお考え
      をお聞かせいただきたい。
       以上、1回目の質問を終わります。
議  長   腰越議員の1回目の質問が終わりました。
       町長の答弁を求めます。
       町長。
町  長   それでは、腰越忠議員の一般質問に対する答弁をさせていただきます。
       ふえ続ける滞納額をどう対応してどう処理するかということで、ご指摘
      のようにこの問題は議会議員の皆さん方、また私ども職員も一丸となって
      取り組まなくてはいけないという大きな問題であるというふうに認識をし
      ております。税を納める、納税は国民にとっての一番大切な義務でありま
      す。税金が上がって、それを元手にいろんな民生の安定、福祉の向上を図
      るという基幹の財源になっていることは申すまでもありませんが、ただバ
      ブルがはじけまして、現実に今回のスキーの季節が雪不足、そして春はま
      た雪が早く消えてしまったと、そこに大きく不況風が吹いてしまったとい
      うような問題で、大変な事態になっております。おっしゃるとおり、今滞
      納の対策を私ども担当課のみならず我々三役、そして同時に全庁挙げて、
      また職員が県外の出張等、他課の協力をいただく中で、町税の確保という
      ようなことで再三徴収率の向上に努めていっております。しかしながら、
      実態はなかなか厳しいということで、今新たにまた滞納繰越額というよう
      なものも発生をしているという状況になっております。
       この新たな納税滞納者を出さないためにも、これからも頻繁な臨戸徴収、
      さらには町外の納税者には電話催告を進めておりまして、何とかしていこ
      うということでありますが、いかんせん長引く経済不況とか、そして金融
      機関による貸し渋りというような問題もございまして、なかなか難しい。
      特にまたマンション所有者の中には、全額融資で購入していて、調子が悪
      いので元利償還にも行き詰まっていると、そして競売も余儀なくされてい
      るというようなところも見られて、とても納税をするというようなところ
      までいかないのだというのが実態であります。
       しかし、今私の方では、実は収納課というような問題もどうだというよ
      うな話し合いも三役でする中で、この問題をいつ税務担当課や収入役を含
      めてやってもまずいのではないか。言うなれば、これは行政改革の機構の
      見直しにもかかわる問題であるので、そのところに上げてということで、
      先般も行政改革の検討委員会を内部で調整をして、収納課を創設するのが
      いかがなものかどうかという議論を、つくるとかということではなくて、
      まだ決まってはおりませんが、そういうものをにらみながら、徴収率を上
      げていくにはどうしたらいいかという問題を真剣に議題として上げて、今
      取り組んでいるという最中であります。いずれ結果は出ますが、たとえ収
      納課ができるできないは別にしても、私自身の気持ちの中でも、これは待
      ったなしでありますので、きちんと対応をしようという気持ちでおります。
       しかし、今の質問の中に間違った情報というようなこととか、延滞金は
      取っていないのではないのかとかと言われることが、少なくとも耳にした
      からこそこういう質問になっておるのでしょう。しかし、現実にはまず誤
      解のないように申し上げておきますが、延滞金は徴収をして厳しく税法上
      やっております。したがいまして、まずこの延滞金を確実に徴収をして、
      納期限までに納めていただくというようなことをすることがまず優良な納
      税者との公平が保てるというものになるわけでありまして、湯沢町が今後
      また今までどおり毅然たる姿勢で延滞金の徴収に当たるということで誤っ
      た情報が正されていくというふうに信じております。
       また、前段の5年間のくだりの時効の問題でありますが、確かに何もし
      なければ5年間で税法上、行使しなければ時効によって消滅すると定めら
      れておりますけれども、これは私どもの担当課もこの時効による徴収権を、
      この権能を消滅させないというためにいろんな手当てを今しております。
      例えば納税の告知、督促状を発送する、それから交付要求等の法定手続、
      そして担当者による現金の徴収、少しでももらってくるわけですけれども、
      それから最終段階の財産の差し押さえ、こういうことをやりますと時効の
      進行を中断させる措置になるわけでありまして、そのことがまた税務職員
      の責務であるということでやっております。したがって、5年間手をこま
      ねいて時効を完成させるというようなことがあってはならないし、また絶
      対にさせてはならないのだということで深く認識しておりますし、そのよ
      うにまた指示をしております。したがいまして、ぜひまた議会議員の皆さ
      ん方からも、隣町の塩沢はどうだとかこうだとか、延滞金は取っていない
      のだとかというような問題がありましたら、そうではないのだと、やるだ
      けのことは全課、他課の職員を通じたり、本当に全庁挙げて一生懸命取り
      組んでいるのだと、延滞金も十分取っているのだというような中で、ぜひ
      また皆さん方からも後押しをしていただけると幸いであります。
       次に、固定資産の雑種地のそれぞれの評価についてということでありま
      すが、言わんとすることは非常にわかります。特にスキーリゾートを控え
      ていて、一番端的な例が、駐車場の問題等は確かにオールシーズンを使っ
      ているというところではなくて、夏場になればそれは使っていないので、
      それの税の評価も当然違うのでないかと、ましてや南魚4町はスキーリゾ
      ート地でもあるので、そういう駐車場、運動施設などを一緒になって評価
      の見直しをどうなのだという趣旨だと思います。いろいろ詳細等につきま
      しては、担当課長の方もおりますので、聞いていただければわかりますが、
      私といたしましては、駐車場用地という問題につきましては、今私お話し
      したように、位置だとか利用状況だとか、利用期間がどうこうというよう
      なものを考慮した評価方法にはなっていないことは質問者も承知しておる
      のではないかと思います。
       ご質問にあります雑種地の評価にその土地の収益性を加味いたしまし
      て、租税負担の軽減を図れという内容のことでありますけれども、土地の
      売買価格はそれらを当然見込んだ価格でありまして、ひいては評価額に反
      映されているというふうに理解しております。ご質問の趣旨は、維持管理
      が多額の割には土地利用上の収益が上がらないと。だから固定資産税を安
      くするべきだというふうに思われますが、それら経費につきましては、所
      得税法や法人税法上の経費に算入されるものであり、さらに雑種地の評価
      に収益性を加味した補正項目を加えることは税の性質上なじまないという
      ふうに考えております。
       以上、結論的なことだけを申し上げましたが、よろしくお願いをしたい
      と思います。
議  長   町長の答弁が終わりました。
       腰越議員に2回目の質問を許します。
腰  越   2回目の質問を行います。
       まず、1番目の問題ですけれども、税金と料金というふうに申し上げま
      した。それで、税金はそういった形で滞納もきちんといただいているとい
      うよりきちんと課税しているということでお話をいただいたわけですけれ
      ども、ひとり歩きをしているのは料金の方なのです。それで、それが滞納
      料は湯沢町は取らないのだと、塩沢はその点は厳しいよという話はそこに
      出てくるのです。納める側からすると、税金も料金も全く同じ町に支払う
      べきお金ですので、そういったものが湯沢町は非常にお金もあるせいか緩
      やかだよというふうに言われるゆえんであります。
       私は、今この11億の滞納額をどうやって減らして、どうやってふやさな
      いようにするのか、町長の考えを聞きたいというふうに申し上げました。
      延滞料が料金についていないものであれば、これもやっぱりきちんと徴収
      をしていただきたいというのが一つあります。それから、これは町長の方
      からそういったお考えが出てくるのかなと思ったのですけれども、昨年加
      山キャプテンコーストの地公金と営林局が売り払った立木をわずか5%の
      分しか買っていない湯沢町が全額買い戻したと、そういう例があります。
      これは私は賛成しました。おかしいと。そもそも町が売ったものではない
      ものを何で町が買い戻すのだというのがありましたけれども、これはそこ
      で加山キャプテンコーストのずっと滞納されていた税金のある部分が片づ
      くと、そういったことで、表面上は少なくとも8億、9億の滞納の中から
      その分が減るわけですから、だからそれは手段とすると非常にこそくな手
      段ではあるが、表面上はそういった形になるので、万やむを得ないかとい
      うことがありました。
       マンションの固定資産税なんていう小さなものではなかなか該当しにく
      いと思いますけれども、ひとつこの湯沢の町におられて相当額の滞納をさ
      れていると、そういった方から今の加山キャプテンコースト方式、どうせ
      取れない税金ならば、公有地の拡大を図る意味からも所有地を買ってしま
      いなさいと。どうにも役に立たない土地を買ってもしようがないですけれ
      ども、公有地の拡大を図るという意味であれば、今すぐ必要な土地でなく
      ても構わないわけですので。そうすると、少なくとも表面上は相当の滞納
      額が減ってくるという、これは確かにこそくな手段ですので、根本の解決
      には一つもなりませんけれども、表面上の減額にはなるだろうと、そうい
      う気がします。こういったものの考えをどう評価するか、町長にお聞きを
      します。
       それから、これは1番、2番にも共通して言えることなのですけれども、
      価格がこれだけ下がってきている。平成4年をてっぺんにしてどんどん、
      どんどんと土地の価格は下がってきている。なのになぜ税金だけが上がる
      のだと。そのたびに説明はします。平成6年の評価替えで、一気に土地の
      固定資産税額、宅地に関しては6倍を超えてしまったと。それまでは少し
      ずつしか上がっていなかったから、上がり下がりの対応はできるけれども、
      一気に6倍になったので、それが仮に半分になったって3倍になっている
      わけだ。だから、固定資産税はずっと上がり続けるのです、仕方ないので
      すという話はしていますけれども、それでは前のやつは間違いかい、前の
      課税はあれは間違っていたのかと。間違っていたとは言えませんよ。湯沢
      町はきちんと課税しているのですから。そして徴収していたものを、あれ
      は間違いでしたとは言えません。だったらこれは何だと、下がってきてい
      るのに税額が上がってきているのは何だと。やっぱりどこかでガス抜きを
      してやらなければならないのですよ。いっときの間、都市計画税がちょっ
      と安くなりましたけれども、すぐもとのもくあみです。もう少し住民に納
      得が、完全に納得をしないまでも温情のある課税の仕方をして、気持ちよ
      く納税していただくと、そういう方法はあるのではないかと、しなければ
      ならないのではないかと思うのです。ただ税金だけ上げて、その分がそっ
      くり滞納になってくるぐらいなら、税金安くして全部取った方がどんなに
      すっきりするかということなのですが、今こそくな手段と称した解決にな
      らない解決策、こういったものをどう評価するかと。それから、特例は設
      けられないのだというようなお話でしたけれども、それはやはり実際にス
      キー場もテニスコートもグラウンドも安くなっているわけですから、なぜ
      これがほかのものについては適用ができないのか。県はどこまでそれを押
      し通そうとしているのか、それが知りたいわけです。1番では料金の問題。
       再質問を終わらせていただきます。
議  長   腰越議員の2回目の質問が終わりました。
       町長の答弁を許します。
       町長。
町  長   再質問に対して答弁をさせていただきますが、1点目の滞納額の対応で
      ございますが、二つあったと思うのです。一つが料金、いわゆる使用料と
      言われる水道料金とか温泉料金とか下水道料金とか、使用料でいけば三つ
      だと思うのです。それにあと国保税とか固定資産税とか、所得税、住民税、
      税と使用料と、これに二つ大別できると思うのですが、その使用料の中の
      うわさが飛び交う部分というのは、水道料金であり下水道料金であり、温
      泉とは言わなかったのですが、そういう料金なのだと。このことにつきま
      しては、当然水道法上でも、税金を納めなければストップしますよとか、
      電気であればとめますよとか、こういうのがあるのです。したがって、観
      光を基幹産業としてご商売をやられて、相手があって、まじめに経営をし
      てやっているときに水道、また温泉等もろもろストップするということに
      なると死活問題です。すなわち、営業ができなくなるというようなことで
      す。しかし、温情主義でいいのだということを言っているわけではなくて、
      このことについても、当然ことし三役一生懸命この問題に取り組んでやら
      なければいけないねという気持ちでおりますので、ぜひ頑張っていきたい
      なと思っておりますし、それから公有地の拡大といいますか、決め手にな
      らない決め手みたいなお話がありましたけれども、そうではなくて、整理
      をしてきちんと滞納額が表に出てくるときに金額がどんと出てくるより
      は、加山キャプテン方式みたいなお話もありましたが、それはやはり当然
      公有地が拡大されて、それが町の財産になるわけですから、財産になると
      いうことは、いずれまた町有地としていろんな経済の活力をもたらすとい
      うことにもなるわけですから、それらはやはりきちんとやらなければいけ
      ないなという気持ちでおりますので、今腰越議員が言われたような方策を
      今検討にもう入っております。したがいまして、そこらは厳しいわけであ
      りますが、ぜひそれらを滞納されている相手方と話もまた詰めていかざる
      を得ないなと、そうすることがやはり先ほどから言われる税の公平性を確
      保するという大きな問題になるのかなというふうに認識しておりますの
      で、これも努力させていただきたいと思います。
       2番目の問題は、基本的には特例は設けられないということですけれど
      も、私税法上申し上げられないのですが、事細かな県の対応等、どういう
      考え云々のくだりは、今税務課長の方から答弁をさせていただきます。
議  長   税務課長。
税務課長   それでは、町長答弁に補足いたしまして雑種地の評価方法等について答
      弁させていただきます。
       腰越議員もご承知のように、固定資産税の評価につきましては、自治省
      で定めます評価基準に伴って適正な価額を求めるということで、それぞれ
      苦慮しているところでございまして、また細目については各都道府県が定
      める、私どもの町では県知事が細目について市町村を指導するように定め
      られております。特に雑種地につきましては、ご指摘のありました駐車場
      等につきましては、近傍類似土地の価額をもって評価するという内容にな
      っておりまして、現在の法律の中ではご指摘のような課税評価方法をとる
      ことは不可能でございます。ただし、腰越議員から指摘のありましたよう
      に、ゴルフ場用地、スキー場用地、グラウンド、テニスコート等につきま
      しては、本来の課税方法は適正な価額イコール取得価額に造成費用等を加
      えて評価額を算定するものでありますが、季節的な利用状況等を考慮し、
      補正で評価額を低く抑えて措置がとられているわけでございますが、その
      他の雑種地につきましては、あくまでも近傍類似地の価額をもって評価す
      るというような指導をいただいておりますので、今の段階では先ほど町長
      から答弁がございましたように、評価額を低く抑える措置はない。したが
      いまして、質問の内容にもございましたように、近傍の宅地が標準となり
      ますので、宅地につきましては特例措置というのが設けられておりますが、
      評価を受けます駐車場等につきましては軽減措置がございませんので、宅
      地より高い税をお支払いいただかなければならないような事態が発生して
      おります。
       簡単でございますが、補足答弁させていただきます。
議  長   執行部の答弁が終わりました。
       腰越議員の3回目の質問を許します。
腰  越   おっしゃることはよくわかるわけです。何とも言ってみようがないので
      すけれども、さっきお話ししておけばよかったのですけれども、料金の方
      で、電話や電気はとめることが可能です。ただ、水道というのは、これは
      道義上、人道上からとめていいのかどうかというのは議論の分かれるとこ
      ろでしょうけれども、とめる方法があれば下水なんかとめられるのです、
      弁でもつけておけば。下水をとめればこれはなかなか大変ですよ。温泉は
      とめられます。そして、温泉はとめる方法と、建設常任委員長の報告にあ
      ったように、組合にお任せすると、岩原の温泉がそうであるように。その
      受益者全体で事業組合をつくって、そこできちんと運営していただくと、
      そうすればその組合員の中で料金を支払わないという者については、相当
      な圧力になりますので、これはとてもではないけれども払わないで平然と
      していられるというものではなくなると思います。そうしてくれば、受益
      者の中だけでもって運営をしていただければいいわけですので、これは湯
      沢の今町で管理している温泉に関しては、ほんの特定地域の特定の人だけ
      なわけですから、よその温泉は全部そうやって自分たちだけで運営してい
      るわけですので、私は何の受益も受けていませんので、受けている人たち
      で営業していただくので、一向差し支えないと、そういうふうに考えてい
      ますので、検討の中には当然これも加えていただきたいと、そう思います。
       それから、茂木課長の方から、定められているのはそういうことだとい
      うことで、これはどうにもならないのだというお話でしたけれども、これ
      はまた公の場で申し上げることではないですけれども、まず評価額の決定
      には不動産の鑑定という手順が一つあるわけです。これは大体ご案内でし
      ょうけれども、不動産の鑑定というのは、鑑定をお願いする人の胸先一つ
      でどんなにでもなるのです。こう言うと鑑定士の方に怒られますから、公
      に申し上げるべきことではないかもわからないですけれども、そういう方
      法だってとれなくはない。お考えいただきたいと思います。
       これは、答弁要りません。検討の中に加えていただきたい、温泉の方は
      事業組合をつくるみたいな形で加えていただきたいということと、その下
      は愚にもつかないお願いですので、お答えをいただく必要はございません。
       終わります。
議  長   以上で4番腰越忠議員の一般質問を終わります。
       引き続いて、質問順4番、7番岸野力雄議員の発言を許します。
       7番岸野議員。
岸  野   それでは、通告に基づきまして4番目の質問をさせていただきます。私
      は、このたびは中央公園の運動施設について二つお伺いしたいと、こう考
      えております。
       その一つは、中央公園の庭球コートに何とかひとつ屋根をつけてもらえ
      ないかという利用者からの希望、意見、それから民宿等の宿舎の方の要望、
      夏期休暇中においでいただく各学校の監督、コーチ、これらの方々の要望
      をお聞きしまして、お伺いをするわけであります。そこのところに書いて
      ありますように、中央公園のグリーンハウスのあるところの庭球コートは
      58年の6月、18面ができ、当時はオールウエザーのコートというのは湯沢
      だけしかなかったものですから、塩沢、六日町、小千谷、川口、非常に羨
      望の的でありました。しかも、背景には美しい立柄山の紅葉、それから左
      手には万太郎山の三国山脈、連峰というぐあいに、多少風の動きは激しい
      けれども、すばらしい環境にあったコートかと思うのであります。ですが
      地域柄、きょうはそうでもありませんけれども、とにかく夏休みの後半に
      なりますと雨が多くて、なかなか思うに任せないというようなことから、
      そのような要望が出てきたのではないかと思われます。いろいろと関係者
      に聞いてみますというと、4月末には使えるというようなことであるけれ
      ども、はっきり言って5月の連休から1年間約7カ月の利用というふうに
      考えていいのではないかと思うのでありますが、どれぐらい人数が利用す
      るのだと、こう聞いてみましたところが、約7カ月で2万人前後であると、
      これは平均しておるというふうなお話でありました。
       屋根をかけろというけれども、どういうのだというふうにいろいろと聞
      いてみましたところが、実際に勉強したかったならば六日町の余川の斎藤
      脳外科病院の入り口のところの左手の山の根にあるから、そこを見てこい
      と、こう言うので、出かけて行ってまいりました。屋根というと三角屋根
      を連想するわけでありますが、正確な言葉で言うならば、ドームと言った
      方がいいでしょうか、丸形の要するに東京ドームと言っている洗いおけを
      逆さにしたような形でありますが、六日町のは中に4面コートがありまし
      て、いろいろ聞いてみましたところが、役場職員もちょいちょい来ている
      し、夜になるというとマンション、ペンションの方々も大分湯沢から来て
      使っていますと、こういうような話などを聞いてみますと、施設はあるけ
      れども、雨天に備えてということで、それに屋根をかけてくれるならば、
      六日町に屋根型があるからというわけで出かけることもなく、湯沢でもっ
      て賄えられるのではないかというように考えまして、18面に全部というこ
      とになると大金になりますが、3面から5面程度、ドーム型の屋根をかけ
      たらいかがなものだろうか、そういうことにおいて、なお湯沢に行けばド
      ーム型庭球コートがあるからということで、また誘客関係にも役に立つの
      ではないかと、こう思うわけであります。
       これは、六日町でいろいろあれしてみますというと、支柱がないのです。
      支柱がなくて空気の力でもって膨らましている。エアドームです。あれは、
      実際に野球場の方はどうなっているか私は知りませんが、六日町の場合は
      70メートル四方、半円の中に4コートがあったようであります。屋外には、
      あそこは村林の中でありますから、天気のときには非常に快適なのですけ
      れども、ちょっと雨が降るというと非常に湿度が高いし、湯沢のように風
      光明媚というわけにはいきません。非常に陰うつでありますが、10面ほど
      外にコートがございました。6コートが3列に湯沢の場合は向こうの方は
      なっていますので、そのうちの半分の3面でも5面でもいいからドームを
      かけてやれば大変喜ばれるのではないかなということで、それについて実
      現の考えがあるかどうか、これをお聞きしたい。これが第1点であります。
       第2点といたしまして、去年の9月、一応お伺いいたしましたが、埋立
      地であるということ、それから地盤の調査等も必要であるというふうなこ
      とで、考えておくというふうな答弁でありましたけれども、去年9月の時
      点では、あそこは去年8月、9月の2カ月間で13日間入場制限があったそ
      うであります。これは、1,000名以上は入れられないのだそうです。そこ
      らへ置いておけということになれば別ですけれども、ロッカーとげた箱の
      関係で1,000名でもって打ち切るのだと、こういうことであります。です
      から、屋外でありますから、中はまだ二、三百は入るのだろうと思うけれ
      ども、紛失その他を考えると、確かにロッカーとげた箱がないというと入
      場させられないということで1,000名でもって打ち切っているのだそうで
      ありますが、これもロッカー等の増設も含めまして、そこのところの内容
      はおわかりかと思いますが、外の上から滑る滑り台がありますが、あの下
      にコンクリートの水のはじいている滑り台があります。これがあってよし
      悪しでもって、従業員の方は大変頭を悩ましていましたが、平均して切り
      傷、すり傷が5名を下らないそうであります。ですから、あそこの従業員
      の人たちは、できるならばロッカーとげた箱を増設すると同時に、トイレ
      と向こうの滑り台の南側、野球場の方へ向かって25メートルの5コース、
      これぐらいのものをつくってもらうというと、ここに来るプールの子供は、
      今までは遊びでもって流れていたけれども、最近の傾向として2年生、3
      年生ぐらいののは流れて遊んでいるだけでなくて、お父さん、お母さんが
      来て泳法の指導をやっている現状であるというような希望、意見。それと
      あわせまして、町でも年間2回か3回、健康教室と称して、いろいろ水の
      中の方が負荷が少ないということで、使っているようでありますが、それ
      らにも使えるし、ぜひともひとつ、昨年お願いいたしましたけれども、25メ
      ートルの5コースくらいは直線でもって屋外につくっていただけないか
      と。いろいろ考え方がありまして、すぐそばに中学校があるから、中学校
      のを開放してもらったらどうだとかああとかありますけれども、あそこは
      学校施設でありますし、伝染病等の関係もあるし、いろいろ問題点がある
      ので、あの中でもって賄われるならば一番いいだがなと思いますが、先ほ
      どの腰越議員の質問のとおり、財政的に税金滞納者が多いなんていうふう
      な昨今、新しい施設をなんていうことになるというと、大変これは心苦し
      いお願いではありますけれども、町長は将来展望としてどのようなことを
      考えているか、関係者の方に伝えたいと思いますので、お伺いします。
       以上であります。1回目を終わりたいと思います。
議  長   岸野議員の1回目の質問が終わりました。
       町長の答弁を求めます。
       町長。
町  長   それでは、岸野力雄議員の一般質問の答弁をさせていただきます。
       第1点目の中央公園の庭球場に屋根をということでございますが、大変
      勉強されておりまして、六日町の現地の方にも勉強に行かれたというよう
      なお話もございまして、今この質問を聞いておったところでありますが、
      今中央公園の周辺には、北、南両コート合わせて24面、オールウエザーと
      いうことでやっております。オールウエザーですから、雨が上がれば、ブ
      レードでかけば比較的すぐ乾燥して使えるという利点はあるのですが、い
      かんせん雨が降りますとプレーヤーそのものがぬれてしまうと。そんなと
      きに屋根つきコートがあればということでございますが、あづまや、言う
      なれば四方の壁がない屋根をつけた場合、天井の高さは12メートルぐらい
      が必要であり、横殴りの雨が来たときには対処できないし、風と雨であれ
      ば、そんなときにする人もまたいないのかもわかりませんが、そういう厳
      しい条件もあります。かといって、インドアのテニスコートということに
      なれば多額な建設費用を要してきますので、今のところ建設をする考えと
      いうのは持ち合わせておりません。今六日町と新潟市に1カ所室内のドー
      ムがあるのだそうですが、いずれも維持費が非常にかかるということ。そ
      れから、室内そのものが夏場特にサウナ状態になるというようなことで、
      利用者が少ないようであります。したがいまして、今の24面をむしろ環境
      整備して、そして岸野議員言われた立柄山、それから万太郎山等々、越後
      連峰を見ながら風光明媚なところでやはり景観的にもさわやかな風を受け
      て、さわやかな汗を流すという方がよろしいのかなということでご理解を
      いただきたいなと思います。
       次に、オーロラのプールに直線コースができないかということで、私と
      いたしましては、今までは今あるオーロラの隣のごみを捨てていた場所、
      あれは住民課で管理をしておるのですが、それと併設をしてどうかなとい
      うようなことで、当然女性を中心として町民の声が大変多かったわけであ
      りますので、将来的にはぜひこれらもつくりたいなという気持ちを持ち合
      わせております。しかし、今のご質問ですと、ロッカー等々の充実は別と
      いたしまして、恐らく今岸野議員が言われているのはアドベンチャープー
      ルのことと、その奥のあたりを屋外の25メートルプールということですが、
      実際あの場所に入るのかどうか、その辺がちょっとまだ私も現地へ行って
      見ておりませんので、その辺については、これはまた別の角度から検討し
      なければいかんのかなと思っております。ただ、中央公園という部分は公
      共事業、補助事業です。この整備をしていこうということで、7年サイク
      ルの事業計画のものを提出いたしまして、現在整備中のこの計画は平成7
      年から13年度という事業認可の計画に基づいて進めております。したがい
      まして、今後13年度以降ということになりますが、四角いプールを当然温
      水で皆町民が望んでいるという声は十分承知しておりますので、将来構想
      の一つとしては考えていきたいというふうに考えております。
       また、現在のオーロラのレジャープールでは、健康増進の一環として水
      泳指導員による温水健康体操教室、アクアエクササイズ、これの教室及び
      初級の水泳教室を実施して、大変好評を得ております。これは湯沢町の都
      市施設公社でいろいろやっております。いずれにいたしましても、都市公
      園の機能を高める施設、健康増進に有効な施設ということで、ご指摘の直
      線コースの四角いプールということでありますが、非常に財政的に大変厳
      しい状況でありますので、将来構想の一つということで先ほど申し上げた
      とおり考えていきたいということでご理解いただきたいと思います。
議  長   町長の答弁が終わりました。
       以上で7番岸野力雄議員の一般質問を終わります。
       しばらく休憩をいたします。
                                 13時56分
      
             ( 休     憩 )
      
議  長   それでは、休憩前に引き続いて会議を開きます。
                                 14時20分
       中村議員の方から、病院に行くので途中退場すると申し入れがありまし
      たので、それを許可いたします。
       それでは、一般質問を続行いたします。
       質問順5番、2番細川弘美議員の発言を許します。
       2番細川弘美議員。
細  川   質問順5番細川、一般質問をさせていただきます。
       今回は2題について通告をしております。1件は、前にちょこっと触れ
      たこともあるのですけれども、湯沢町の新交通の確立と運営会社の設立と
      いうことで、観光事業になりますけれども、これについて1件出しており
      ます。2題目は、建設常任委員会ということで、建設工事の入札制度とい
      うことで、何点か数多く通告してあります。また、町長の方からも簡潔な
      答弁をお願いしたいところであります。
       では、最初に湯沢町の新交通ということで出してあります。現在湯沢町
      の交通状況を分析すると、町は年間7,000万ほどの予算を計上して、バス
      交通による住民の足を確保しているのが現状だろうと思います。これは各
      担当課による目的別の予算、また運用であり、一般町民にとってはまだま
      だ不十分な状況であることと、さらに運用面での改善ができるものと考え
      られます。平成8年度に今町が予算づけをしているそれぞれのバス交通に
      ついての調査をお願いしたところ資料をいただいた、それをもとに今考え
      ているわけですけれども、かなり改善ができるのではないのかというふう
      に思っております。例えば幼稚園に迎えに行くには幼稚園だけの、中学校、
      小学校の通学用バスであればそれだけとかというような非常に目的別には
      っきりしている一面、逆に広い意味での利用状況にはなっていないという
      ようなのが、今町が毎年予算組みをしている予算の状況ではないかという
      ふうに思います。
       それと、冬期になるとさらに各スキー場のシャトルバスの運行が行われ
      ます。一部交通の渋滞だとか、観光地としての、湯沢町としてのイメージ
      ダウンになっているのではないのかと。また、一般住民の方からも、交通
      渋滞を招くとかというようなお話もいただいているところであります。現
      在索道協会においても実質的な討議と検討を行っているようで、この中に
      小委員会を設置しながらシャトル問題を討議しているように聞いておりま
      す。町長はこの協会の会長をされているということで、現実にどこまで行
      っているのかどうか、どういう方向で行っているのかというのは、むしろ
      私よりも町長の方が熟知しているのではないかと思うわけですけれども、
      この索道協会の中で今どのような状況になって、また皆さんがどこで足踏
      みをしているのかというのが議会だとか町民の方にはなかなか見えてこな
      いという中で、町長の方からでも協会の方の討議とか、方向性というよう
      なものもご答弁願えるのであればしていただければなと思います。
       考えるに、今後ますますスキー人口の減少、レジャーの多様化が進む中
      で、各スキー場の単独運行も負担が増大し、さらにサービスの低下が客離
      れとなり、さらに経営面が悪化することによってスキー場の閉鎖というよ
      うな状況も考えられる今の経済状況かと思います。これは、湯沢町にとっ
      て決して望ましい方向ではないと私は思っております。そこで、湯沢町の
      各スキー場、そしてさらに民間交通会社、例えばこれにはバス、タクシー、
      それから運輸業者もろもろがあるかと思いますけれども、そこに湯沢町が
      一体となって町民の足の確保と、さらにこれから考えられる福祉施設の連
      携、そしてグリーンシーズンに向ける観光客の足の確保、そしてさらにス
      キー客、これを湯沢町が一体とした交通体系をつくるための運営会社をつ
      くるべきだろうと私は考えます。これは、やはり一長一短ではいかないと
      思います。だだ、今索道協会の中でもやはり協会の中での議論だけになっ
      ているかと思います。町長が会長をやっております。また、町の執行の最
      高責任者であられます。予算づけをしている。それを総体的に合体させる。
      そしてそこに安定した企業ができるだろうと私は思っております。町長が
      こういう一つのものをつくるときにはリーダーシップをとらなければ、た
      とえ官民一体といいながらも、こちらの方でリーダーシップをとって、進
      む道を方向づけをする中でやっていかなければ、これはなかなか民間だけ
      でというわけにはいかないと思います。その点で町長の考えをお聞かせ願
      えればと思っております。
       次に、建設工事の入札制度ということについて7点ほど質問いたします。
      今非常に少ない職員の中で効率的な発注業務、工事規模に合った機敏性を
      持たせるために、現在の発注標準のCランク、500未満、これを200万から
      500未満、そしてDランクというものを新設して、旧来持っておりました
      200未満としたランクをつくってはどうかと。これによって簡易工事、小
      規模工事の発注体制と機敏なる施工ができるのではないのかというふうに
      思いますが、いかがでしょうか。これは、今町の中で発注標準というのが
      あります。これは、A、B、C業者、業者を3ランクに分けております。
      その中でそれぞれに発注できる規模というものを設定してあります。今C
      ランクというのは、昨年までは200万円まで、それは業者規模、経験、そ
      ういうもので役場の方でランク別を決めるわけですけれども、今年度から
      ですか、一応Cランクというものが500万に改定されております。そうい
      う中であえてこれをなくさないで、さらにランク別をふやすことによって
      業者が育つというスタイルがとれるのではないかと私は思うわけですけれ
      ども、この点についてお伺いいたします。
       次に、B級業者に発注できるA級工事の最高金額がランク別発注額の
      2.5倍、要は今2,000万まで発注できますよというスタイルになっておりま
      すけれども、2.5倍というのは非常に高いのではないかと。ランク別で決
      めている金額の2.5倍の大きな仕事をやってもいいよというような形にな
      っております。これは、1.5ないしせめて2倍までに抑えるべきではない
      のかというふうに私は考えるわけなのですけれども、B級業者の発注でき
      るランクとして2,000万までの設定根拠、これは特別な何かがあるのか、
      お聞かせ願いたいと思います。
       次に、3番目として、入札の最低限度額の設定を導入する考えはないか
      ということで、これは前回何年か前に、入札価格のこれ以上下回ったらい
      かんですよという設定価格をつくってはどうですかということを言ったこ
      ともあるのですけれども、今まさに業界が厳しい状況になってくると、非
      常に言葉は悪いですけれども、たたき合いをやっていると。極端に積算単
      価を下回ったような価格でもとってしまえというような無謀な業者も出て
      きているように聞いております。しかし、その工事そのものだけを考えま
      すと、非常に難しい面があろうと思います。実際に役場職員が担当するに
      しても、やはりそういう請負をさせることによって非常に負担が多くなる、
      また神経も使うでしょう。現場管理の面においても回数がふえるのではな
      いかと。さらに赤字覚悟の仕事は非常に発注者側にもリスクがあるのでは
      ないかという考えから、非常に難しい時代になればなるほど逆に、適正価
      格、要はそういう値段で入札行為ができる。それがひいては業者の育成に
      私はつながっていくのではないかというふうに考えるので、この点につい
      てお伺いいたします。
       4番目に、技術職員の配置は十分かということで、委員長の方から、下
      水道工事に絡んでの業界側からの職員が足りないというような中で、町は
      補助金けったがさというような話もありましたけれども、これは必ずしも
      そういうふうには言えない。ただ、今下水道工事約30億に近いという工事
      の中で実は技術職員が2名しかいないという状況であります。昨年もそう
      でありますけれども、下水工事が終わった後の現場の状況、また住民から
      の苦情というようなものもやはり出てきております。これはやはり現場監
      督員の手が足りないのではないか。ひいては途中、途中の立ち会いだとか
      監査だとか検査だとかというものが十分になされているのかという意味で
      お聞きいたしますが、職員の対応が十分になっているのでしょうか。特に
      今の下水道課のことについてお伺いしたいと思います。技術職員が2名と
      いうことに対して十分なのかという点でお伺いしたいと思います。
       5番目、県では今入札参加申込書、これは県は今発注のごとに一々業者
      に通知書は出しません。逆に張り出しをして、何月何日にこういう工事の
      入札があります。希望者はどうぞ申し込みをしてくださいと。それによっ
      て申し込まれた業者に指名通知を出すというスタイルをやっているように
      も聞きます。今町はそれぞれの業者にすべてを通知した中で、またそうい
      う業務をこなす中で入札をやっているかと思いますけれども、この入札参
      加申込書というのは非常に業務的にも簡素化されていると。また、町の業
      務の方も非常に少なくて済むのではないかなというふうに考えるわけです
      けれども、県の今導入している入札参加申込書という、要は希望業者だけ
      に通知をするというやり方を導入する考えはないか、お伺いいたします。
       次に、残土処理ということで、業者の自由処分なのかということで、こ
      れは今でも積算上は施工業者の自由処分ということでなっているというふ
      うに聞いております。今回、先ほど説明あったところに残土処分地の用地
      というような予算も今回盛り込みましたというような話があります。委員
      会の中でほぼ予定地とかいうのも聞いておりますけれども、それも何年か
      で埋まってしまうような状況ではないかなと思います。これは、そこのこ
      とも踏まえて、さらに長い目で残土処分、公共事業から発生する残土をや
      はり計画的に埋め立てをしていくと。これはなぜ言うかといいますと、今
      の湯沢の中央公園、あれは実は大清水トンネルから出た土砂が全部あそこ
      に入っているはずです。それでもってあそこにあれだけの財産ができ上が
      って、また土地利用がなされているということをもう一度皆さん思い出し
      てほしいと思います。今からでも、公共事業から発生する土砂関係、例え
      ば今の土樽公園にしても35万とかというような数字が出てくるということ
      になっておりますから、そういうものを計画的に配置する、それによって
      平たん地のない湯沢町にさらに平たん地ができ、またそこにある意味では
      道路路線ができたり、高級住宅地というような、自然とそういう形ができ
      るのではないのか。
       例えばきょう1番に樋口議員が質問したように、減少する人口に対して
      どうするのだ。ある意味で安値の土地が手に入るのであれば、そういう意
      味でも住宅、人口、そういうことも考えられるはずです。これも1年や2
      年でだめになるような話ではないと思います。やはり5年、10年というス
      パンで考えた中で、残土の処分というものを考えていくべきではないのか
      なというふうに考えますので、そういうお考えをお持ちなのかどうか、町
      長の考えをお聞かせ願えればと思います。
       最後になりますけれども、代表者が同じ業者、要は社長が同名、企業名
      は違いますよと。しかしながら、これが同じ工事入札に両方の業者が入っ
      てくるということは、これはまさしく談合の助長でないかと私は思うわけ
      であります。町は入札の制度上問題ないから2社入れますよというような
      答弁されていますけれども、それは逆に町の方から外してもおかしくない
      状況ではないかと。今これほどに建設工事の談合という問題が取りざたさ
      れている中に、少なくとも経営権を持っている社長が同じという2社の業
      者を同一の工事の入札通知を出すということは、私は少なくとも常識を疑
      うわけですけれども、何も必ずしも規定主義でいかなくても、常識的な範
      囲でも考えられる。どう考えてもこれは、A社が高い値段を入れて、B社
      が一番少ない、この線でいけるだろうというようなのを入れればできるわ
      けですから、必ずしもそうはならないでしょう、多分この建設業界の中で
      は。いかないでしょうけれども、あえて談合と言われるような状況を生み
      出すような通知は私は出す必要はないのではないかというふうに考えます
      けれども、町長の考えはいかがでしょうか。
       1回目の質問を終わります。
議  長   細川議員の1回目の質問を終わりました。
       町長の答弁を許します。
       町長。
町  長   それでは、細川弘美議員の一般質問の答弁させていただきますが、まず
      第1点目が湯沢町の新交通の確立と運営会社の設立についてということで
      あります。各課を合わせると7,000万円というような金額も出てまいりま
      したが、確かに湯沢の町では、小中学校の遠距離通学、それから保育所へ
      の通園、それから福祉施設及び観光施設への周遊バスの運行、さらには僻
      地バスの運行助成等、町民及び観光客の交通の利便性を図るための施策と
      いうものを各行政の分野で取り組んでおりました。しかし、簡素にして効
      率的なんていう言葉がありますが、その面からいくともろもろの問題も含
      んでいるということも事実でございます。
       したがいまして、このために今年度、町民バス運行網のネットワーク化
      につきまして可能性及びその手法等について調査をする予定であります。
      なおまた、当然調査する予定の中には、先ほど来スキーリゾートの各スキ
      ー場のバスがそれぞれのところから運行しておりますが、これらは湯沢町
      索道事業者連合会の検討部会、すなわちシャトルバスを運行するにどうし
      たらいいのかという検討部会の部会長さんを中心にやっております。この
      索道協会の中で今問題になっておるのが、自由に出入りして、そして自動
      発券、すなわち腕に腕章的なものをちょっと感知させて自動的に出入りを
      可能にするというような、そういうものが、これは志賀高原方式なのです
      けれども、そういうような中で湯沢町がある程度どこのエリアへ行っても
      みんなスキーヤーの利便性の中で共通の自由なリフト券が運行できるよう
      な自動改札システムの問題。この部会とシャトルの運行部会というような
      ことで、それぞれの部会長がおりまして、私は12の会社の索道事業者の部
      会長を湯沢町も索道事業者、湯沢高原を初めとするところを持っています
      ので、私がなっているということで、部会長さんからの報告でありますと、
      シャトルバスの運行につきましては、一応スキー場のエリアごとにどうあ
      るかと。例えば三俣三国エリアを一つにするのか、そしてこちらの岩原群、
      それからあとはこちらの西山のガーラ湯沢高原等々、またナスパ含めての
      エリア、こっちは岩原、奥添地を含めてのエリア。そういうようなエリア
      ごとの運行計画等も研究して、そして地図を広げて実際にこういうふうな
      動き方をしたらいいのだろうというような問題も今討議している段階であ
      ります。
       しかし、まだ具体的にこうするとか、いや、ではバスをどういうふうに
      負担をして、幾らをかけてというようなことを、当初非常に調子よくいっ
      ておったのですが、それぞれの事業者がスキーヤーの入り込みが非常に厳
      しくなりまして、大変ある意味では活動がちょっと今消極的になってきて
      いる感も否めない事実であります。しかし、これからの湯沢町が地域間競
      争に打ち勝って、他県と競争して高速交通ネットワーク化が全県網羅され
      る中で、東京から近いという優位性にあぐらをかいてはいけないと。あく
      までスキーヤーという消費者、利用者に対しての利便性を考えることがサ
      ービスにつながり、そして湯沢町にまたスキーヤーが来てくれるというよ
      うな根幹からすれば、これは何としてもやらなければいけない事業という
      ふうにとらえて頑張っているところであります。したがいまして、当然こ
      とし町民バス運行部のネットワーク化の調査については、それらも加味す
      る中で鋭意また研究していかなければいけないかなと、こう思っておりま
      す。
       なおまた、運営会社の設立であるという、この後段の部分につきまして
      は、まさにご指摘のありました湯沢町を一つとした交通体系の策定及び実
      施手段につきましては、今後の検討というふうにしたいと思います。
       次に、建設工事の入札制度についてということで、ご質問が7項目にわ
      たってございますが、答弁をさせていただきますが、まず1点目のDラン
      クの新設、それを200万未満として小規模工事、簡易工事を発注したらど
      うだと、こういうことであります。調べてみまして、200万円未満の土木
      の一式工事におきます入札の本数は、平成8年度は3本、昨年の平成9年
      度はゼロと、非常に発注件数が少ないのです。それで、事業の早期竣工及
      び事務の省力化の観点から、130万円未満の小規模工事の発注につきまし
      ては、財務規則の規定に基づきまして、工事現場周辺業者、3から5社か
      ら見積もりを徴して発注しております。これなどは、よく議会議員の皆さ
      ん方も管内巡視というところで小規模工事が出たやつを、大体現場周辺業
      者の方に一応見積もりをとってやっていただくというものが、これに大体
      該当すると思っていただければ結構だと思います。したがいまして、発注
      件数も少ないというようなことと、今それぞれの方が、業者間でも秩序を
      保ちながらやっていただけるということで、これ以上工事のクラス、いわ
      ゆるDクラスという級をふやすことは現状では合理的ではないというふう
      に考えております。
       それから、2点目の最高金額の問題の最高限度額の設定根拠というよう
      なものを含めて申し上げますが、土木の一式工事におけるB級業者に発注
      できるA級工事の最高金額というのは、新潟県及び六日町などは1億
      2,000万円未満、塩沢町が2,500万円未満を考えておりまして、湯沢町はご
      指摘のように2,000万円未満になっております。ということで、業者の規
      模が湯沢町の場合多少小さくなっていても、高過ぎるというふうには考え
      ておりません。金額の決定につきましては、周辺町村の実情及び今までの
      B級ランク受注状況を加味しまして、指名委員会で審議しております。
       それから、3番目の、建設業湯沢会の任意の団体があるわけですが、そ
      の懇談の席上でも入札の最低限度額の設定制、最低価格の導入というよう
      なことも出てまいります。これにつきましては、来年度、平成11年度の工
      事発注までに検討をしたいというふうに考えております。
       それから、4番目の技術職員の配置は十分かということでありますが、
      なかなか技術職員の養成等を含めても、新潟県でも各町村でもそうですが、
      やはりなかなか技術系の人が育たないし、またそういう方が募集をしても
      職員採用に来てくれないという実態がございます。そんな中で、けさほど
      も冨沢建設委員長の方からお話がありましたように、補助残の問題もあっ
      たり、今決して断ったのではないというのはお聞きになったと思いますが、
      いわゆる下水道に関しての事業が非常に多いと、予定量をまだ消化しなけ
      ればいけないと。それから、これ以上補助残を含めても財政の事情を考慮
      するとえらい金額にもなってしまうと。浄化センターの起債等の問題も処
      理していって、健全経営を保ちながら下水道普及率を、今58%まできまし
      たけれども、段階的にやっていくのがベターであろうという中で、決して
      断ったということではなくて、一応話があったときに、県から1億円ぐら
      いどうですかという話がありまして、6,600万円ほど追加要望をいたして
      おりますので、短絡的に断ったというのがどういうふうにしていってしま
      ったのか、ちょっと腑に落ちない部分なのですが、決してそんなことはあ
      りません。また、この1億円というのは内示ではなくて、県からの打診と
      いうようなことでありまして、決して内示ではありませんので、断ったと
      いうことではないというふうに認識をしております。しかし、一番大事な
      のは、これから技術職員をどうするかという、また適材適所の適正な配置
      というような中でも十分考慮してまいりたいというふうに考えておりま
      す。
       それから、5番目の県では入札参加申込書により入札希望者だけに指名
      通知を出して実施しているのだと。このことにつきましては、確かに湯沢
      町は各ランクごとにすべての業者に指名通知を出していて、公平性を確保
      しているのですが、この入札通知の中には、入札辞退の自由及び不利益な
      しというふうに明記してありますので、実質的には変わらないというふう
      に考えております。
       それから、6番目の残土処分業者の自由処分なのかということなのです
      が、現在は自由処分というふうにしております。また、今まではつくり土
      が出た場合には中央公園へ搬入させたりしておりましたが、特に置き場指
      定というのはしておりませんでした。今後のことなのでありますが、再利
      用できるいいつくり土、それかられき等の運搬箇所を指定したり、土砂の
      捨て場についても町有地のみならず民地も含めて、短期、中期、長期的な
      視野に立って検討して、業者との役割分担を明確にして進めていきたいと
      思っております。
       6月の今回の補正でもご説明申し上げますが、コクセの坂を上がりまし
      た右側の方に旭原の足拍子川の右岸、こちらから行って右側になるのです
      が、その7,000平方メートル、約2,100坪の土砂捨て場を確保するというこ
      とで、町有地の返還を求める予算計上もいたしております。したがいまし
      て、今後は計画的に、業者の皆さん方のみならず、それを有効利用すると
      いう観点からも、スポーツ公園の大清水トンネルのずりの非常にすばらし
      いグラウンド等ができたわけですから、それらを含めても将来を考えてそ
      のようにしていきたいなというふうに考えております。
       それから、第7点でありますが、同じ業者の社長さんで同一の工事に同
      時指名するのはうまくないのではないかということでありますが、これに
      つきましては、両業者とも指名願を提出して、県の経営事項審査における
      評点も高いということから、町の業者ランクでは同一に位置づけられてい
      ると。よって、工事発注の平等及び透明性の確保という視点から、裁量権
      なしで事務的に指名を行っているのが現状でございます。談合の助長等に
      つきましては、全部で8社あることから、心配ないというふうに考えてお
      りまして、1社これをランクを下げますと、かえって企業間の格差があっ
      て、またそれが通ってしまうというような平等を欠くことになるというふ
      うに考えておりますので、ご理解をいただきたいなというふうに思ってお
      ります。
       1回目の答弁を終わらせていただきます。
議  長   町長の答弁が終わりました。
       細川議員の2回目の質問を許します。
細  川   では、2回目の質問をさせていただきます。あと30分ということですが、
      20分ぐらいで終わりますので。
       今町長の方から索道協会のお話を聞かせていただきました。答弁を聞い
      ても、すべてがやはりスキー客をどうするかと、スキー客の皆さんをどう
      したらいいか、それぞれを考えておられるということが、今索道協会の方
      でのお話でないかなと私は受け取りました。確かにスキー客の運行とか、
      ブロック別にというふうになれば、今索道協会が考えているような方法も
      よろしいのでしょうけれども、ただ町が今7,000万円とかいう予算を使い
      ながら年間やっているわけですから、そこに索道協会と一緒になることに
      よって、ではこの7,000万円というのはどういうお金かと。こういう試算
      をしてみました。例えば通年で20人ぐらいのドライバーを確保します。若
      い者を使って平均賃金350万円ぐらいですよと、では7,000万円ぐらいにな
      るのですよね、年間の人件費が。冬期20人ぐらい増強しましょうと、これ
      はすべて仮定の話です。20人でいいかとかという話も検討しませんので、
      ただそのぐらいの金になりますよということです。例えば20人として12月
      から3月までというと、3,000万円ぐらい。人件費でトータル1億という
      金で年間の人件費が賄える。ということでは、今7,000万から3,000万ぐら
      いの予算づけをすれば1億というお金の中で1年間の人件費が出せると。
      これが町が予算組みをできるわけですよ。
       さらに、今索道協会さんの方からちょっと見せてもらった各スキー場の
      シャトルバス、これは合っているのかあれですけれども、総数で今49台、
      各社さんみんな持っているバスですね、49台ですよ。この方がそれぞれス
      キーのときに行ったり帰ったり、運行回数、平日で大体479回です。例え
      ば平日ですから5人ほど乗りましたと、12月のシーズンから3月まで75日
      あります。約27万5,000人。休日があります、これが594回、例えば20人ぐ
      らい乗りました、そうしますと、これは30万9,000人。シーズンで50万か
      らのお客さんを運んでいるのではないのかなというふうに試算ができま
      す。
       すべてを無料とする考えでなくて、どこからどこまで乗っても、どこま
      で行ってもいいですよ、例えば100円もらいますと5,000万円です。そして、
      私が今提案するのは、各スキー場と町が一体になったらどうですかと。今
      お持ちになっているバスをそれぞれみんな現物に出したらどうですか。そ
      こでさらに大型バス、中型、小型、さらにタクシーでもいい運行状態があ
      ります。例えば今町がやっている中でも、利用者数が10人ぐらいのところ
      に大型バスをチャーターしているというような実態もあるのではないかな
      と。前にいただいた中にはそういう実態もあります。夏は10人程度しか乗
      らないものに大型バスをずっとやっているというようなこともあるわけで
      すから、大型、中型、小型、タクシー、こういうものもろもろを考えた中
      で物事を考えていかなければだめなのではないか。さらに、私はこういう
      100円いただいて5,000万というものを、例えばそれを一つの会社の利益と
      いうふうにやって、ではその燃料代だとか整備だとか、今スキー場は16で
      すか、索道協会には今12社と言われましたか、では皆さんでそれを幾らか
      ずつ出し合ったらどうですかと。絶対に経費安くつくはずです。人件費は
      町の金でもう確保しているわけですから、ではそのシーズン1年間で、20台
      がいいのか30台の方がいいのかはあれですけれども、そういう車両経費の
      費用だけ12社で負担する。恐らく、私はデータを持っていないので、各ス
      キー場さんが冬期のシャトルバスにかかっているような費用というもの
      は、実数で金額で出てくれば、相当な額ではないのかなと。億単位の金を
      皆さんで一つのお客さんを動かすためにかけているのではないのかなと。
      20人とかそのぐらいの数の職員をそこにあてがっているのではないかなと
      思うわけですよ。この運行の回数を見ていれば、少なくともそのぐらいず
      つの人員を抱えて、年間というか、その4カ月という中を動かしているの
      であれば、町が一緒になってやることによって、彼らの負担も少なくて済
      む。そしてさらにサービスのいい交通体系ができて、ここに何ができると
      いったら、安定した企業が生まれるのですよ、ここに。基幹産業を支える、
      そこを支える安定した企業ができ上がる。さらに冬期になれば、こういう
      運輸会社が手があくわけですから、そこにどんどん入れるわけですよ。若
      者の働く職場になれるわけですよ。こういう企業というものをつくる時期
      にもう来ているのではないか。逆につくれるものがあるし、逆に必要とさ
      れる企業があるということです。需要があるということです。
       ここに私は、町長が先頭に立って実現できるような方策に持っていかな
      ければいけないのではないかなと。索道協会はいつまでたっても恐らくこ
      の域から私は抜けないと思います。ここは絶対抜きませんよ。自分たちが
      どうやったらカウントができるのか、自分のところのスキー場へ来た人間
      からどうやって金を回収できるようにするのか。行かなかったスキー場と
      行ったところのスキー場の、そういうところに行くのではないのかなと。
      そういう話で終わってしまうのではないかと思うのです。せっかく持って
      いるものと金をかけているところの一番問題な人件費、その人件費を町の
      今の予算の中でちょっと手を加えるだけで1年間のことがカバーできるの
      です。いいですか、12社3,000万にしたら3億6,000万ですよ。それが半分
      になるといったら、これは3億の企業ができ上がることですよね。
       観光地に来て100円払うのが、この間も言っていました。100円の価値が
      ない。でも100円でバスをあちこちどこでも乗れるような町をつくり上げ
      たら、これは非常に僕はメリットのある企画ではないのかなと。だれも困
      らない。越後交通さんも助かる。タクシー会社さんも助かる。これは話的
      に相当でかいですけれども、でも今もう湯沢町においてそういう交通体系
      をつくるべきではないのかなと。皆さん観光でやはり人を動かしています。
      そこには必ずサービスというものが出てくるわけですから、やはり湯沢町
      観光立町として他町に誇れるような、どれに乗ってもいいサービスを受け
      られるというような、そういう一つの交通体系をつくることによって、私
      はすばらしいスキー場なり、ものができ上がる。
       さらに私が言いたいのは、これからますます高齢化社会になります。今
      75、80歳になる方が自家用車で動きます。では、何歳まで、本当に皆様が
      75、80歳までマイカーで歩けますか。当然そういう時代も来るわけですか
      ら、そこをねらってやはり町民がどこでも乗って歩けるようなバス、さら
      に今これから診療所という話もあります。特養の話もあります。そして私
      が言っているように、21世紀に向けた医療体制を組んだときに、各々の施
      設を結ぶ線となるものが、こういう交通体系ができ上がれば十分に可能性
      があると私は思います。湯沢町を一つと考えた医療ゾーンとして考えられ
      るのではないのかなと。それは施設、施設を線で結ばれる手段です。医療
      のことについては通信という中で確保できます。でも、人を動かす足がな
      いのです。そうやって考えたら、やはり私はぜひ町長に、先頭に立ってこ
      の話を進めていく気があるのか、再度お聞きしたいと思います。
       次に、建設工事の入札制度ということで、先ほどちょっと聞き漏らした
      のですけれども、入札の最低限度額の設定制、これは来年から設定すると
      いうような話をされましたでしょうか。もう一度ちょっとここ。
町  長   来年度の工事発注までに考える、検討すると。
細  川   考えるのですね、設定するのではないのですね。設定するというふうに
      私とったものですから、また間違ったこと書くと怒られますので、ぜひこ
      れをやはり、今のいろんな事情はあるかとは思いますけれども、各社によ
      って確かに同じ工事でも各社のかかる経費率というのは実際に違うと思い
      ます。やっぱり5億、10億の建物をつくって頑張っている業者と、僕らみ
      たいにコンテナハウスみたいなやつでやっているような業者とでは、やは
      り自然とその業者の経費率が違うわけですから、発注現場での経費率は同
      じでも、請け負う側の経費率は違うわけですから、そこで差が出てきて当
      然だと思います。ただ、業者をランク別に入れているわけですから、この
      規模の業者で入れているわけですから、それほど半分になるほどの違いの
      ないことになるはずだと思うわけです。逆にそれだけの違う業者が同じラ
      ンクにいるわけがないわけですから。そういうことになると私は思うので
      すけれども。町長は理解できたかな。ということなので、それは入札する
      側の状況でどこまで下げられるかというのはあるけれども、これ以上下が
      ったらやはりまずいという感覚は、技術担当だったら恐らくあるはずです。
      これを下回ったらちょっと困る、やっぱり工事として完工できないはずだ
      というのがあるはずですので、これは担当課の方との、技術職員が皆さん
      いるわけですから、長年積算とか現場をやってきている方ですので、僕は
      それができるはずだと思うのです。別にそれで不都合なことが出てくると
      は考えられないのです、私は。やはり公共事業として発注するからには、
      それなりの単価で発注していいはずですから、そう思いますので、ぜひこ
      れは実現に向けて町長頑張っていただければなというふうに思います。
       それに、技術員の配置ということで、かなり負担も一部にかかっている
      のではないのかと思います。確かに技術職員2人という中で今発注業務、
      ましてや現場監督もろもろとありましょう。それから、委託しているよう
      なところとも打ち合わせるとなれば、技術職員というところの負担が非常
      に多くなってくるのではないのかなと。やはり何かがあってからでは遅い
      わけですから、ぜひこういうところにも、現場サイドの状況なりを見て補
      強していくときには、即そういうときに配置してやるべきではないのかな
      と。工事量が減ったらまた別の課の配置というのもできるわけですから、
      そこら辺を十分考えた中で職員の配置というものを考えていただければな
      と思います。
       次に、入札参加申込書、県の実施しているやつが、指名を断っても不利
      益はないからいいのだというようなお話ですけれども、逆の観点から、わ
      ざわざ断ってくるようなところに指名通知を出さなくていいわけですか
      ら、それを取りに来ないような業者に出す必要もないわけですよ。今聞く
      と、1軒1軒連絡したり、指名通知をもらいに来ないと、まだ来ていない
      よとかとわざわざ役場職員の方が1軒1軒やっているようなふうにも聞い
      ているのですけれども、非常に業務が複綜をしているのではないかなと。
      何もわざわざ指名を出したのに断るような業者に出す必要はないわけです
      から、むしろやりたいという側にやってもらった方がいいわけですから、
      何かそこら辺で業務の簡素化という観点から、この制度の導入を考えられ
      ないのか。むしろそれをやることによって非常にぐあいが悪いのだという
      役場の方からのものがあるのであれば教えていただければなと思います。
       それと、残土処分、これは先ほど言われたように、短期、長期的にそう
      いう場所を確保して、今の今回あてがった場所が何年で大体埋まるのかと
      いう見当をつけて、その後につながる考えを持っていただければなと思い
      ます。
       最後に、先ほど8社あるからというような話だったのですけれども、こ
      こでA、B、Cのランク別に業者数がわかりましたらちょっと教えていた
      だければなと、こういうふうに思います。
       2回目の質問を終わります。
議  長   細川議員の2回目の質問を終わりました。
       町長の答弁を求めます。
       町長。
町  長   それでは、再答弁をさせていただきますが、まず1点目の新交通の確立
      と運営会社の設立ということでございますが、21世紀をにらんだ構想の中
      で、やはり今指摘をされた細川議員の問題というのは当然浮上してくるわ
      けであります。したがって、だからこそ索道事業者連合会も地域間競争に
      打ち勝つためにスキーヤーの皆さんの利便性を考慮する中で、みんなで知
      恵を出して、そしてお金も出してという発想があったわけです。今お話を
      承りまして一番難しいのは、町というのは音頭を取って招集して、問題を
      投げかけて、そして予算的なものでそれが補助金というような形の中でや
      るという部分ではいけるのでありますが、実際にでは運営会社をつくって
      やるのがではだれなのだというところに行き着くわけです、最終的には。
      だれがやるのですかと。最終的に責任をとる人はだれなのですかと。とい
      うことになりますと、おのずとこれは、タクシーの業者さんもおられます
      し、それから越後交通さんという路線バスを確保している会社も存続をす
      るということになりますと、やはり白タク的なことはできません。しかし、
      今は自由競争社会、言うなれば規制緩和も大分運輸局等でも緩和をしてい
      るやに聞いておりますので、新たな会社をつくって、そこに皆さんが出資
      して、湯沢町全体として見たときの運行を観光客の皆さんに、スキーヤー
      のみならずですよ、やってみて、それが採算がとれるようであるというこ
      とであればいけるわけです。したがいまして、先ほどの答弁でも私申し上
      げましたが、今後の検討課題というふうにしていきたいと。しかし、前段
      の部分では町の部分でありますので、町民バス運行網のネットワーク化、
      この可能性がどうあるかという、またそれをどういうふうに処理していく
      のだというような調査をしていきたいというふうに考えております。
       なお、今後の検討課題ということでありますが、また専門家のタクシー
      会社の方やバス会社の皆さんとも会う機会もありますので、それら町がち
      ょっと音頭を取ってひとつやったら、湯沢町の、新潟県または全国の一つ
      のモデルケースとしてもどうなのでしょうかねというようなお話をちょっ
      としてみたいなというふうにして聞いておりました。しかし、問題は、一
      番難しいのは、それぞれエリア、縄張りがありますので、それぞれの思惑
      があって、そこらが話をすると結構面倒だなということで、私はその場で
      聞いておったのでありますが、ただ近未来、今言うようなことをやってい
      かないと地域間競争には勝てなくなるのではないかなということは思って
      おりますので、ぜひまた関係者の方と相談してまいりたいというふうに考
      えております。
       それから、建設工事の入札の件でありますが、3番目の問題につきまし
      ては、平成11年度の工事発注までに検討させてくださいということで、ご
      指摘のように最低価格で落札すれば湯沢町は得するかもしれませんが、そ
      れなりの仕事しかしないと私は思います、業者さんだって。そしてまたい
      い仕事ができなくなれば、いわゆる最低価格というか、非常に工事発注の
      積算根拠がきちんとしないで、えらい安く落ちてしまったということを言
      っているのです。だけど、それはやっぱりそれなりに工事をちゃんと業者
      が利口ですからしてでき上がれば、決していいことではないと。だから、
      やっぱり最低というものは、それをまた下回ったなんていうことはいいこ
      とではないというふうに考えていますから、そういう意味で検討をぜひす
      るべきだなということを今申し上げておきます。
       それから、Cの職員の配置についてのそういうそれぞれの課はあります
      が、確かに補強といいますか、適材適所でそれなりの対応をしていかない
      と、その課がうまく運営いかないので、担当課長等は、常に私もその話を
      各課内会議のときに課長からも聞いていますので、それなりの手当てはし
      ていきたいというふうに考えております。
       それから、5番目の問題でございますが、確かに行政の簡素化といいま
      すか、今お話を聞くと無理やり何か、指名通知が出ていないからどうだ、
      どうだと、電話でいくのか書面で催促するのかわかりませんけれども、そ
      ういうようなことがあるというのはまことにいかんわけでして、商売とい
      うのは、ぜひやってみたい、ぜひお願いしますというのが筋であって、何
      も町がぜひお願いしますなんていうのは、全く変な話でありますので、こ
      こらはやはりちょっと研究しないとおかしいかなと、これはまた担当課長
      も聞いておりましたので、きっとそこらでまた検討するのかなと、こう思
      っております。
       7番につきましてのА、В、Cのランクの業態別の数については、担当
      課長から答弁をさせます。
議  長   企画調整課長。
企画調整   それでは、ただいまご質問のありました2点につきまして補足の答弁を
課長    させていただきます。
       まず、最初の入札の参加申し込み制度の導入の件でございます。先ほど
      町長の方から話がありましたように、基本的な問題はそこに行き着くと思
      うのですけれども、私ども行政の対応としましては、当然公平の原則とい
      うものを大重視してきたわけであります。と申しますのは、入札参加願、
      これは入札を希望する皆さんから提出していただくわけですので、これに
      合わせて皆さんに公平にチャンスを与えるという形でランク別にそれぞれ
      発注してきたわけであります。ただ、今ほどご指摘にありましたように、
      申し込み制度、これにつきましては実は六日町でも導入されておりますし、
      県でも導入しておりますので、わざわざどうしても参加したくない人まで
      無理に入れるということにつきましては、若干の問題があろうかと思いま
      すので、来年度ちょうど指名参加の更新の年でありますので、それに合わ
      せた中で再度検討させていただくということにさせていただきたいと思い
      ます。
       次に、ランク別の業者の数でございますが、今土木業者、土木一式工事
      の入札参加願につきましては29社出ております。その中でAランク8社、
      Bランク7社、Cランクが14社であります。そうしますと、入札におきま
      して800万から2,000万までの間につきましては、B級、A級業者の相乗り
      という部分が出てきますけれども、これはちょうど15社になります。
       以上であります。
議  長   細川議員の3回目の質問を許します。
       21分までです。
細  川   3回目、最後になります。あと4分ということで、3分ぐらいで終わり
      たいと思います。
       このシャトルバスの一件でありますけれども、町長はだれがやるのかと
      かということを大分心配しておりますけれども、当然こういうものをやる
      のであれば、やはり三セクがよろしいかと思います。町が7,000万とか1
      億というお金を出すのであれば、当然それは三セクでやって、そういう設
      立するときに資金面で、例えばいろんな補助金が使えるはずですから、と
      いうことを考えれば、やはり三セクでやって、責任をとるのは町長という
      構図が当たり前のことであって、それがだめにならないような計画をすれ
      ばいいだけであって、今だめになったら責任はだれがとるなんて、当然こ
      れは町長がとるのは当たり前ですよ。やるのはやはり三セクというふうな
      考えでいかないと、民間の業者だって一緒にはならないでしょう。ただ、
      そこを運営していくときにだれの力をかりればいいか、それは今やってお
      られるような方々に経営陣として入ればいいのではないですかと私は考え
      るのですけれども、これは参考の意見として言っておくだけでよろしいか
      と思います。
       それと、建設工事の入札制度ということで、何点か研究したい、検討し
      たいというお言葉をいただきました。決して2年かからないように、来年
      度にはぜひ何とか形になるような制度にしていただければと思って、終わ
      りといたします。
議  長   それでは、2番細川弘美議員の一般質問を終わりました。
       しばらく休憩をいたします。
                                 15時19分
      
              ( 休     憩 )
      
議  長   休憩前に引き続いて会議を開きます。
                                 15時30分
       一般質問を続けます。
       質問順6番、15番冨沢哲議員の発言を許します。
       15番。
冨  沢   質問順6番、15番冨沢。一般質問を通告によって行います。2点ほどご
      ざいます。
       1点目は、国際会議中止に伴う裁判の関係であります。これは、前々か
      ら何回かにわたって申し上げておりますが、今回特に判決も早まるだろう
      ということから、今回一般質問にいたしました。この裁判というのは、非
      常に勝っても負けても得はない裁判であります。裁判というのは大体そう
      いうものでありますが、特にこの場合、名誉毀損というような問題は、勝
      ったとしてもその感情というのが残りますので、ただ金を払わなくていい
      だけで、将来的に人間関係は改善をされません。そういう意味で、もちろ
      ん負ければ人間関係も回復しないと同時にまたお金も払わなければなら
      ぬ。非常にどちらにしても得のないことでございます。
       この間、先月の19日でしたか、職員2人が証人尋問がありました。非常
      に長い時間尋問をやったというふうに、議員が傍聴に行っておりますので、
      よく聞きましたが、その質問内容や相手方の弁護士の突っ込み方に対する
      答弁を聞けば、決して有利ではないと。したがって、有利でないというこ
      とは、そんなに時間がかからないということになります。ということは、
      主張とのバランスが非常に離れておりますと、ぐだぐだ、ぐだぐだ証人を
      何十人も呼んでというようなことにはならぬわけであります。したがって、
      今後一、二回の尋問があれば、あとは判決が非常に早い時期に、少なくと
      も年度内に来るだろうというふうに思われます。
       そして、もう一つ言えることは、主張が一方的でありますと、裁判官は
      和解勧告というようなことをやりません。こっちもこういうとこがよくな
      い、こっちはこういうとこがよくない、だから拮抗しているから、あなた
      方話し合って和解をしなさいというのが本来の和解勧告であります。しか
      しながら、一方的に原告が言いまくって、被告が答弁ができないというよ
      うな状況であれば、これ和解勧告はありません。そういうことで、和解勧
      告があれば和解してもいいなというような考え方はちょっと甘いのではな
      いかなという気がいたします。
       今裁判の主眼が町が発注をしたかしないかという問題にいっているわけ
      でありますが、確かに文書で発注、契約書というようなことはないわけで
      ありますので、こちら側の弁護士はそれ一辺倒で突っ張っております。し
      かしながら、過去においてゾーニングの関係でありますとか、今まで幾つ
      か仕事をやってもらっておるわけでありますので、その際の関係が契約書
      等が後になっております。そういうことを先方側から突っ込まれておりま
      すので、その契約があったかないかという争点は非常に弱くなってござい
      ます。今一番ここで問題になっているのは、中止をしたときの経緯であり
      ます。中止をしたときの経緯が庁舎内でどういう会議を持って、どういう
      形で決着をして中止を決定をしたか、これが一番問題になっておるようで
      ございます。そういう問題を裁判官あるいは相手方の弁護士が非常に突っ
      ついてくるということは、責任がどこにあるかということを明確にするた
      めだと思われます。
       そういう中で、ここで判決を待って町が対応した場合、これははっきり
      湯沢町が悪いのだという話が、たとえ金額のいかんにかかわらず出てくる
      わけです。そういう際に責任はどういうふうな形でだれにいくのか、それ
      は係の者にどれだけの率で、あるいは町にどれだけの率でどうなってくる
      のかという問題がこれからの証人尋問やなんかで審議されると思われま
      す。そういう問題を経て、今では和解をするというのは、こちらから頭を
      下げて行くというのは非常に大変なことであります。ということは、証人
      尋問をする前に、またそういうものがいろいろ出てくる前にやめましょう
      やと言えばある程度できたかもしれませんが、証人尋問でかなり向こうが
      優位な立場に立てば、こちらで和解をと言ったって、いやいや、和解はい
      いですよと、こういうふうなことになると思うのですが、そうであっても
      事実上は将来の湯沢町のことを考えれば、やはり和解がいいのではないか
      なと。はっきりと敗訴という形にならぬような方策の方が、要は将来の人
      間関係をきちっと持っていけるというだけでも、そこで300万、500万の金
      額が多くても、それは町のためにはいいのではないかなと。判決の金額が
      幾らになるか未定でありますが、そういう点で町長の考え方をこの際きち
      っとお聞きしておきたいと思います。
       二つ目でありますが、公営企業の食堂売店の委託の関係であります。先
      ほど1番議員の方からもちょっと質問がありましたが、4月に山頂のレス
      トラン、売店を業者に委託をいたしました。その際の入札は、売上金額に
      対してパーセンテージを幾ら町に入れられるかというようなやり方で入札
      をしたと伺っておりますが、今町がやっていたのと違いまして、業者がや
      るという形になりますと、これは必ず利益が出るはずであります。利益が
      出るとすれば、町内業者であってもできるということであります。今の世
      情から言いますと、やはり雇用体系あるいは仕入れ関係、これらを含めて
      も、町内業者であれば余りよそからわざわざ人間を連れてきて使うという
      ようなことはないと思われますし、今割と労働事情が潤沢でありますので、
      町内で間に合うはずであります。と同時に、仕入れの問題等も、安いとこ
      ろからある程度買うにしても、町内からの依存度が高くなるはずでありま
      す。
       こういう点を考えたなら、広報でやりましたので、入札の範囲を湯沢町
      の中に限定をしているというふうに理解をしておりました。にもかかわら
      ず、町外業者が落札をしたというふうに後で伺って、これはどういうこと
      なのだ。町外業者は広報を見てやったのかなと。それにしては非常に熱心
      だなというふうに考えたわけでありますが、当然初めから町内業者でとい
      う形で入札をし、適当な方がなければ町外に広げていくというようなやり
      方、2段構えでもいいでしょうが、そういうふうなことでやるべきであっ
      たのではないかという気がします。これが3年間というふうな契約だそう
      でございます。でありますから、その間は今決まっておりますので、いた
      し方ないことでありますが、今度は決まった業者に町の方としてどこまで
      逆に注文がつけられるのかな。町外業者を入れるという以上は、やはり町
      外業者が非常に優秀であると、先ほどの答弁の中にもありましたが、メニ
      ューが非常にいいとか、おいしいとか、サービスがいいとか、あるいはそ
      ういういろんな要件があるはずであります。そういう業者が入札を落とし
      ました。それに対して町としては、ではメニューはどういうふうにするの
      だ、料金は幾らにするのだ、そういうようなものが役場の方側からきちっ
      とやれるのかどうか。私も過去においてフィッシングパークの食堂の入札
      をやった経緯がございます。その中で必ず出てくる問題が味の問題であり
      ました。ラーメンのスープがおいしいのまずいのなんていったって、なか
      なか主観の問題でありますので、非常に難しかったわけでありますが、や
      はりそういう味の問題やメニューの問題やサービスの問題や、そういうも
      のを町がどこまでタッチをし、どこまで注文をしてできるのか。それが入
      札の要件の中に入っておるのか入っていないのか。そういうものを、例え
      ば評判をアンケートとかそういうものをとって、そういうものを注意して、
      それを改善をさせていけるのかどうかという問題が一つございます。この
      辺をひとつ答弁いただきたいと思うのです。
       それと、今町外業者を決定して約1カ月ちょっとですか、もう営業して
      ございます。ここらの範囲内で評判的にはどんなふうになっておるか、町
      長は聞いているかどうか、あるいは調査をしたかどうか、町からどれだけ
      そこに雇用されているか、納入業者は町内からどれだけ入っているのか。
      この辺がやっぱり町外業者に委託をした中では非常に重要な問題でありま
      す。これが湯沢町のロープウェーの経営を改善すると同時に、またこれか
      らのロープウェーにどれだけお客さんが余計に入ってくるかという問題に
      もなります。結局経費は上がらなかったけれども売り上げも減ったという
      ことであっては、これは経費分の赤字はないですが、売り上げが減れば利
      益にはならぬわけでありますので、その辺を総合的に考えるとどんなふう
      になるのかなというふうに思います。先ほどサントピアの話が1番議員の
      質問で出ました。これは入札要件には入ってはおらないはずであります。
      したがって、ほかの業者がサントピアまで使わせてもらえるのだったら、
      例えば30%入れられるのにな、そんなの私ども知りませんでしたよという
      ふうにクレームをつけられたときに町長はどういうふうな答弁をするか。
      以上についてお伺いします。
議  長   冨沢議員の1回目の質問が終わりました。
       町長の答弁を求めます。
町  長   町長。
       それでは、冨沢哲議員一般質問に対しての答弁をさせていただきます。
       まず、1点目の国際会議の中止に対する裁判についてということでござ
      います。この国際会議中止の問題については、1億2,500万というような
      名誉毀損を含めての訴えを私被告人という立場で受けたわけなのですが、
      これにつきましては、まず1点目の和解を私も望んでおります。しかし、
      決して和解の意思がないということではありませんで、2月、3月、4月
      と和解の席についたわけでありますが、裁判官は先方の意向を聞き、相手
      方の条件では和解無理と判断したらしく、結局当方には和解の条件も聞か
      ないで、和解案も示さずに和解の手続が打ち切りとなったということであ
      ります。しかし、先般唐突に実は弁護士先生から連絡が入りまして、裁判
      所が和解勧告を勧めるのだと。6月の17日の16時ということで和解勧告が
      裁判官から連絡がありましたということで、今冨沢議員のご指摘のような
      問題に和解というようなことでテーブルに着いて、裁判官が双方にどうだ
      ということになるのではないかなと、こう思っております。
       しかし、金額的にいかんせんすばらしい大きな金額でありますが、実際
      判決が出た場合に、そんな法外な金額にはなり得ないということでありま
      すし、私自身も皆さん方にお話ししたように、今までやめた経過の中でい
      ろんな諸手続の文書等やいろんな経費等は、向こうがやったものはお支払
      いしますというようなことは、私は申し上げているので、そういうものを
      全然私は払わないで強引に押し通そうなんて気はないわけであります。し
      かし、先方が数千万よこせだとかなんとかというふうなことを言われても、
      それは出すというような考えもなくて、あくまで今後弁護士先生を通して、
      議会の皆さんも弁護士先生の着手金等もお認めいただいてやってきたわけ
      ですので、そちらの方にお任せをしていきたいなというふうに考えており
      ます。
       あと、ただ問題は、自治法上の契約というのはなくても、やりますよ、
      やりますよと言って期待を持たせて進めていたのに信義に劣るということ
      では、確かに問題があるということではありますが、今まで全国水問題協
      議会というところと契約をしておりました。しかし、いつの間にか個人の
      先生方及び事務局長さんの方での原告というか、訴えの本人になってきた
      ということでは、大変問題があるなというふうに私自身も弁護士先生も、
      その辺はどういうふうになるのか非常に興味深く見ていきたいなというふ
      うに思っております。いずれにいたしましても、6月17日の裁判官の方の
      和解勧告の推移を見てまいりたいというふうに考えております。
       それから、公営企業の食堂の売店の委託についてでございますが、これ
      につきましては3月議会で平成10年度の予算を議決いただいた際に、3月
      の後半に広報で早急に募集をしまして、募集の方法については、企業とし
      ての実績、それから安定性というようなことで広く公募をすべきというよ
      うな観点から、ロープウェー事業所の担当者の方も頑張りまして、とにか
      く再建していかなければいけないというような中で、あくまで町内業者の
      みに絞らずに、将来的な繁栄をももたらすというような安定を選びました。
      そして、3月30日に締め切ったのでありますが、そのときには法人が4社、
      個人が1名の応募がありまして、町内に本店を持つ法人が1社、それから
      個人が1名と。それで、より公平な審査をするということで審査会を12名
      で設けました。企業運営委員の皆さんの中からも来ていただいたり、この
      庁舎内のロープウェーの検討会議のメンバーというようなことで、厳正な
      審査会を開催いたしまして、審査の内容につきましては、企業としての経
      営内容とか実績、それからテナント料の歩合を中心に慎重審議をいたしま
      して、12名の委員で検討した結果、やはり佐渡汽船グループの新潟県観光
      物産というところに決定をしたということであります。
       仕入れにつきましては、現在町内の取引先が6社、従業員は8名中町民
      が5名の雇用というふうに聞いております。5月の7日には、佐渡汽船グ
      ループの創始者であります幹部7名を含めて物産の幹部の方も来町しまし
      て、湯沢町の観光課も含めて協議をいたしております。あと、今月には佐
      渡汽船グループ40社挙げて社長会というものを湯沢高原で開催する予定と
      なっておりまして、今グループを挙げての支援体制ができつつあると。グ
      ループというのは全国の旅行案内所、営業、送客、企画商品、それらの設
      定等も考えているようでありまして、そういうようなこと。私も試食会に
      顔出しして以来、その後評判等々云々というのは追跡調査はしておりませ
      んが、試食会等でもって担当者の方、いわゆる責任者にお会いしたり、従
      業員の教育等を見ていったときになかなかやっぱり接遇関係は立派にやっ
      ておったので、安心したなという感じはしております。
       詳しい評判等、それからサントピアの契約云々のくだりにつきましては、
      ロープウェー事業所長から答弁をさせます。
議  長   ロープウェー事業所長。
ロープウェー事業  きょう契約書は持ってきていないのですけれども、契約書の中で事業所
所長    の指示、指導に従うという項目は入ってございます。
       それと、味につきましては、試食会、その後私どもも職員と上に行って
      食べたという中では上品の味ということで、まだ1カ月くらいのものです
      から、お客さんのデータはとっていないという状況ですけれども、不満と
      いうのは今のところ聞いていないという状況でございます。
       それから、サントピアの使用ということなのですけれども、特に大型な
      団体が入ったときにとてもアルピナでは食べ切れないといったことで、サ
      ントピアではなくても適当なところはあればいいのですけれども、従来ロ
      ープウェー事業所で2カ所やっていたという中でサントピアの方で担当事
      項を賄っていたという、こういった事態が生じて、こういった問題が出て
      きたということで、これはロープウェー事業所の方からぜひ大型の団体も
      とっていただきたいということでサントピアをそのときには使ってもしよ
      うがないのではないかということでございます。
       それと、サントピアの使用につきましては、今のところ1カ所のアルピ
      ナだけではお盆の1週間くらいでしょうか、とても対応ができないのでは
      ないかというふうなことがちょっと推測されます。そういったことで、そ
      の1週間くらいには直営でサントピアのレストランをカレーショップか何
      かで賄わなければならないのではないかと。ともにサントピアを秋山庄太
      郎のフォトコンテスト等の雨天対策と兼ねながら使用すると、そういった
      中で大型団体での利用を時により使うというような状況でございます。
議  長   執行部の答弁が終わりました。
       それでは、以上で15番冨沢哲議員の一般質問を終わります。
       それでは、以上で本日の日程は全部議了いたしましたので、本日はこれ
      にて散会いたします。
       大変ご苦労さまでございました。
                                 15時57分