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@浅貝地区への救急車常備等について
(1)冬期間、浅貝地区には地域住民に加え、ホテル・民宿等への宿泊客やスキー等の観光客・季節従業員など、合計して約8千名から1万名が地区内に常駐していると思われる。
これは、湯沢町全体の人口以上の人数である。にもかかわらず、現在、浅貝地区には交番(南魚沼警察署・苗場交番)は設置されているが、救急車の配備はなく、救急などの緊急時に対する備えが万全とは言えないと考えるが如何か。
(2)平成29年、全国での救急車の出動件数は約635万件となっており、このうち現場到着所要時間が20分以上を要したのは全体の約1.9%(約12万件)となっている。仮に浅貝地区から救急車の出動要請があったとした場合、湯沢消防署から浅貝地区までの距離は約21.6km。時速65kmで向かったとしても約20分を要することとなる。
冬期間であれば、これよりも時間が掛かることは想像に難くない。加えて、救急車の現場到着所要時間の全国平均が8.6分であることからも、現場到着まで20分以上を要する現在の状況は、住民に対してはもとより、観光客に対しても安心安全の状況とはいえないのではないか、町長の考えを伺います。
(3)南魚沼消防本部によると、平成30年度の“大字三国”地区への救急車の出動回数は158件。このうち、湯沢消防署(救急車2台体制)からの出動は146件(92.4%)であるが、湯沢のみでは対応できず、南魚沼市消防署(消防本部・竹俣)からの出動が10件、大和消防署からの出動も2件あったとのことである。湯沢消防署から出動した場合でさえ現場到着まで20分以上を要する状況であるが、南魚沼市消防署や大和消防署からも出動している場合には、現場到着まで更に多くの時間を要しているわけである。このような状況は救命救急体制の空白地域といっても過言ではないと考える。
よって、一刻も早い浅貝地区への救急車の常駐体制、もしくは南魚沼消防本部浅貝支署設置等の対策を求めるが、町長の考えを伺います。
A清津川発電所(三俣)について
かねてから、三俣にある清津川発電所には電力会社同士の電力供給の切替スイッチがあったとのことで、話を聞いている。大規模災害時に、このスイッチ(システム)を使って電力供給の切替が可能となれば、大規模停電等の災害を出来る限り回避できる可能性が出てくるのはないかと考えられる。
寒さ厳しいこの地で、冬期に大規模停電などが発生した場合、暖を取れなかったことなど、停電をきっかけとした死亡事故などが発生する可能性を否定できない。また、リゾートマンションや旅館・ホテルなどの宿泊施設、観光施設における電力停止による諸問題(エレベーター停止等)なども十分に考えられる状況がある。地域住民の安心安全を守ることは当たり前であるが、観光立町・湯沢町として不測の事態に対して、出来る限りの備えを行うことや、それらを回避するための手段を構築しておくことは必要最低限の「おもてなし」であると考える。この切替スイッチは現在、取り外されているとのことだが、そもそも、なぜ取り外すこと(稼動しないこと)になったのか、その経緯を町は調査し、今後の非常事態に対応する必要があると考えるが、町長の考えを伺います。 |