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高齢者の単身移住に伴う医療・福祉の課題と「安心登録サービス」の登録強化について |
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湯沢町では、自然環境の良さやリゾートマンションの充実により、近年、主に高齢者による移住が増加しております。特に、リゾートマンションを拠点とする単身での移住が目立っておりますが、これに伴い、医療・福祉における以下のような課題が生じています。
≪課題1≫
単身高齢者が緊急入院を要する場面において、本人の状態により家族や身元引受人との連絡が取れず、医療機関にて退院支援が進まないケースが見られる。
結果として、病床の長期占有に繋がり、地域医療資源の圧迫を招いている。
≪課題2≫
民生委員による見守り体制はあるが、リゾートマンション居住者全体の把握が困難であり、孤独死のリスクが懸念される。
≪課題3≫
介護サービスの利用においても、家族との連携不足から調整に時間を要し、円滑なサービス開始に支障が生じている。
町では昨年より「一人暮らし等安心登録サービス事業」を開始し、一定の支援体制を構築されておりますが、登録は任意であるため、十分な実効性が確保されていないという課題があります。今後、高齢者による単身での移住がさらに進むことが見込まれる中、この事業が拡充することで本人の安心・安全の確保はもちろん、町全体の医療・福祉資源の適切な運用にも資するものであると考えます。以上を踏まえ質問します。
「一人暮らし等安心登録サービス事業」の現在の登録状況とその運用上の課題、及び今後の改善方針について伺います。
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2. |
湯沢町立病院の赤字改善に向けた病床稼働率向上と町の関与について |
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湯沢町立病院では、近年毎年のように赤字経営が続いており、指定管理料を含め、町からも一般会計からも補填を行っています。
地域医療を担う重要な機関であるとはいえ、このような財政状況を持続することは町財政にとっても大きな課題です。赤字の主な要因について、過去の委員会資料を確認したところ、
・新型コロナウイルス関連の対応に起因する影響
・病床稼働率の低迷
が挙げられております。
特に、地域包括ケア病棟においては、本来80%以上の稼働率が望ましいとされている中で、現在の稼働率はおよそ65%程度、最近ではそれを下回ることもあると伺っております。一般病棟とは性質が異なるとはいえ、病院経営にとって稼働率の維持・向上は重要な要素であり、指定管理であっても、町としてその状況を正しく把握し、改善を促す責任があります。
町では「湯沢病院経営強化プラン」を策定しておりますが、現状の稼働率低下の要因が、「人材不足によって病床を活用できていない」のか、「入院患者そのものが少ない」のかという点について、まずは正確な分析が必要です。また、そのうえで、病院との協議体制を強化し、赤字改善に向けた具体的な方針・取組について町が主体的に関与していくことが求められると考えます。そこで、
・湯沢町立病院の赤字状況に関し、直近の収支見通しと、指定管理料を含めた町からの支出額について、町としてどのように捉えているか。
・地域包括ケア病棟における稼働率の推移と、その要因についての分析結果(人材不足による制限か、入院需要の減少か)について、現時点で把握している内容を伺う。 |
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